コンスタンスミニの買取相場が急上昇中!高く売れる色や素材を徹底解説
「HERMES(エルメス)」の製品は上質でありながら、シンプルな作りが多いため一目でエルメスとわかるバッグは少ないです。
その中でも「H型」の大きな金具を正面に配置した「CONSTANCE(コンスタンス)」は、シンプルながら一目でエルメスとわかる人気ショルダーバッグとして親しまれています。
特に近年コンスタンスミニ(小さめサイズ)の人気が急上昇していて、買取相場も大幅に上昇傾向にあります。
ここでは弊社の買取事例などを交えて、コンスタンスミニの買取相場や高く売れるモデルの傾向など、コンスタンスを売却する際に知っておくべき項目を解説しています。
コンスタンスⅢミニは近年プレミア化
エルメスの中でも人気のバッグは正規店で入手しづらいです。
そのため中古市場ではプレミア価値がつき、定価以上で売却できるモデルが多いのもエルメスの特徴です。
コンスタンスⅢに関しても、特にミニサイズは近年非常に入手困難となっているため、買取相場も年々上昇している傾向にあります。
コンスタンスⅢとコンスタンスの仕様の違い
現行品は「コンスタンスⅢ」といって、旧型のコンスタンスと二種類存在します。
旧型とされるヴィンテージ品の「コンスタンス」は、内側に仕切りがないのが主な違いとなっています。仕切りがあれば新型、ないものは旧型と見分けることができます。
ちなみにコンスタンスⅡというモデルは存在しません。
バーキン、ケリーに匹敵する入手難易度
エルメスの中でもっとも入手しづらいとされているのが「バーキン」「ケリー」ですが、コンスタンスも近年ではそれらと同等に入手しづらいとされています。
元々コンスタンスは生産数も少ない傾向にあったため、特に人気のカラーは大幅にプレミア価値がついています。
現在では初見での購入は難しく、エルメス顧客でないかぎり入手できないプレミアバッグという立ち位置になりつつあります。
コンスタンスはミニサイズが人気
現行のコンスタンスⅢは主に三種類のサイズ展開があります。
- コンスタンスミニ(W20.5・H16・D7)
- コンスタンス24(W24・H17.5・D7)
- コンスタンス29(W29・H23・D8)
上記の中でもコンスタンス29に関しては、生産数が少なくほぼ市場に流通していないサイズとなっています。
それ以外でも、横長で長方形型をした「コンスタンスエラン」、極小サイズの「コンスタンスミクロ」なども展開はありますが、かなり希少となっています。
一般的に流通しているコンスタンスは「ミニ」「24」が主流で、ミニサイズの方が人気が高い傾向にあります。
コンスタンスミニの市場価格
コンスタンスの現在の定価と市場価格の目安は以下です。
税込定価 | 市場価格 | |
コンスタンスⅢ ミニ | 1,199,000円 | 200万円〜250万円 |
コンスタンスⅠ 24 | 1,364,000円 | 180万円〜230万円 |
どちらも200万円以上くらいが市場価格となっている点は変わりませんが、定価が安く、やや相場が高いコンスタンスミニの方が高値がつきやすい状況です。
色や素材にもよりますが、定価120万円前後のコンスタンスミニでも最大で250万円くらいで流通しています。
ここ数年で定価での入手が難しくなっていることから、市場価格は30万円以上高騰しました。
コンスタンスミニの買取相場も急上昇中
市場価格の高騰に伴いコンスタンスミニの買取相場は大きく高騰しています。
大まかな目安としては、
- 新品人気色の品物:買取相場150万円〜
- 新品その他色の品物:買取相場130万円前後
- 中古Aランクの品物:100万円前後
- 中古Bランクの品物:70万円前後
新品の人気色「エトゥープ」「ブラック」「ゴールド」やその他モノトーン系の色味であれば、定価以上での金額提示が可能となっております。
買取相場の高い色の傾向
人気の色の傾向としては、上記したような定番色に加えて、近年ですと「クレ」「ナタ」「ベトン」といった白系の色味も人気が上がってきています。
それに対してブルー系、レッド系、ピンク系などの鮮やかな色味のモデルですと、人気色より20万円くらい買取価格が下がってしまう傾向にあります。
買取相場の高い素材の傾向
コンスタンスミニは現在下記の素材での展開がメインです。
- エプソン
- エヴァーカラー
- スイフト
- ボックスカーフ
素材の人気傾向としては、レザーの中でも硬めの素材「エプソン」「ボックスカーフ」などが人気となっています。
しかしボックスカーフに関しては、他の素材よりも定価がかなり高めに設定されているため、買取率で比較するとエプソン素材がもっとも高く売れる傾向にあります。
リザードオンブレのミニコンスタンスはプレミア価格
コンスタンスミニは通常レザー以外にもクロコやリザード、オーストリッチといったエキゾチックレザーのモデルも展開されています。
これらは定価がかなり高く設定されているため、定価以上でのお買取は基本的には難しい状況となっています。
しかしその中でも「リザードオンブレ(リザードナチュラ)」のコンスタンスミニは定価が180万円ほどですが、買取相場300万円以上と大幅なプレミア価値がついています。
エキゾチックレザーは高値がつきづらいですが、より希少モデルであればかなり高くお買取できる例もあります。
ゴールド金具やローズゴールド金具は極めて人気
コンスタンスミニは金具部分の色にも種類があり、「シルバー金具」「ゴールド金具」「ローズゴールド金具」などがメインで展開されています。
エルメス製品は全般ゴールド金具(ローズゴールド金具も含む)の方が中古市場での人気が高く買取価格も高い傾向にあります。
特にコンスタンスの場合は正面に大きなH金具をモチーフとしていることから、金具の色による印象の違いも大きく、シルバー金具とゴールド金具の違いだけでも10万円前後変わってきます。
全体的な流通数はシルバーの方がやや多い印象にありますが、ゴールド金具のコンスタンスの方が高値がつきやすいです。
ヴィンテージ品の相場も上昇
コンスタンスミニの相場が全体的に上昇したことで、古い品物の相場も大きく高騰しています。
2000年以前(□D刻印以前の品)に製造されたコンスタンスはかなりお値段がつきづらく、数年前で買取相場20万円-30万円前後となっていました。
しかし近年はコンスタンス自体の入手が難しくなっていることもあり、古い品物でも平均しても40万円くらいでお買取できる相場となっています。
ヴィンテージの品物に関しては、状態が良い品が少ないため平均的な買取相場は低めになってしまうものの、かなり古いモデルの場合においても最低でも20万円くらいではお買取できます。
当時は定価も安かったため、使い古したコンスタンスを今売る買取率という点で考えると、かなり値段がつきやすいと言えるかと思います。
コンスタンスミニの今後の相場について
現在コンスタンスミニはエルメスの中でもかなり人気の高い入手困難なモデルの一つとなっています。
元々生産数が多くバッグでもないため、今後入手しやすくなるというのも考えにくいです。
また近年価格改定が毎年のように行われており、定価の上昇も相場にはプラスの影響を与えます。
色や素材による人気の差は年々開いていっている
相場におけるマイナスな材料としては、エルメス製品全体で色や素材による人気の差が開いていってる傾向にある点です。
同じコンスタンスⅢミニの例でも下記のような買取価格の差が生じています。
- コンスタンスⅢミニ(エトゥープ・エプソン・GLD金具・新品)買取価格170万円前後
- コンスタンスⅢミニ(ローズアザレ・スイフト・SLV・新品)買取価格110万円前後
色や素材の組み合わせによって同じコンスタンスミニでも、買取相場に大きく開きが出ています。
人気色に関しては、ここ二年間くらいで相場が大きく上昇していますが、人気の低い色や素材に関してはあまり伸びていない印象です。
そのため今後も高値がつきやすいモデルとそうでないモデルの差は大きくなっていくかもしれません。
限定品などはより値落ちしづらい
コンスタンスミニの中でも、限定の特殊な柄が入ったモデルや、ドブリスやトワルアッシュといった珍しい素材を使用したモデルは高額なプレミア価値がついています。
これらの品物は元々生産数が限りなく少ないことに加え、一年で廃盤となるモデルも多いです。
そのため比較的相場の影響を受けづらく、定価で購入している場合に損をするということはまずあり得ないかと思います。
まとめ
コンスタンスミニはここ数年で大きく相場が高騰したモデルとなっています。
エルメスの中でもバーキンやケリーが入手しづらいのは言わずもがなではありますが、コンスタンスミニもかなり高確率で定価以上でお買取できるモデルになりつつあります。
それに伴い古い品物や、コンスタンス全体の相場も上昇傾向にありますので、古い品物などを売却する際にも良い相場だと言えるかと思います。
弊社が運営する「ファーストクラス」では、エルメス製品には非常に力を入れており、常に最新の相場に基づき最適な買取価格をご案内することを努めております。
コンスタンスミニなどのエルメス製品の売却を検討されている場合には、お気軽にご相談いただけますと幸いです。
この記事を監修した人
代表取締役
小林嶺