エルメスのボリードを買取する際の注意点まとめ!最新の買取相場や高く売れる傾向を解説
「HERMES(エルメス)」のボリードは1923年に製造された、およそ100年もの歴史を誇る名作です。
ここまで歴史が古いにもかかわらず、現在でもほぼ変わらないデザインで製造され続けているブランドバッグも他にありません。
デザインが変わっていないことから、古い品物の場合でも買取で高値がつきやすい傾向にあります。
ここではボリードを売却される際に知っておくと得するポイントなどを解説しています。
ボリードの最新の買取事情を解説
ボリードはエルメスの中でも人気の高いバッグとなっていて、近年では正規店で購入するのも容易ではありません。
大幅にプレミア価格がついたり、定価以上で売却できるモデルは極めて少ない傾向にありますが、中古市場での人気が高いモデルのためトレンドなどによって買取相場が変動しやすいです。
また近年サイズや種類も豊富にあるため、それらの人気傾向を抑えておきましょう。
ボリードの種類について
ボリードは現在二つの種類が展開されています。
- ボリード
- ボリード1923
特に近年は通常のボリードよりもボリード1923の生産数を増やしているとされています。
これ以外にも「ボリードリラックス」「ボリードパドック」「ボリードマクファーソン」などの派生モデルがありますが、一般的にボリードというと通常のボリードを指すことが多いです。
ボリードとボリード1923はどちらが人気?
通常のボリードとボリード1923の人気としては、やや通常のボリードの方が人気が高い傾向にあります。
そのためリセール率もボリードの方がやや優れている印象です。
ボリード1923は近年豊富にラインナップされていますが、モデル自体は昔からあります。
同じようなサイズで同じようなカラーで比較すると、通常のボリードの方が値落ちしづらいです。
小さめのサイズが人気
通常ボリードはサイズ展開も豊富です。現行品であれば以下のサイズがメインです。
- ボリード27(W27・H20・D7.5)
- ボリード31(W31・H25・D12)
- ボリード37(W37・H27・D14)
- ボリード45(W45・H36・D24)
大きいサイズになるにつれ定価も高くなっていきますが、中古市場では反対に小さめのサイズの方が人気が高いです。
ボリード27は現在エルメスブティックでもっとも購入が難しくなっていて、ブラックなどの人気色であれば一部定価以上でのお買取も可能となっています。
小さめサイズが人気なのは、通常ボリードだけでなくボリード1923など全てに共通しています。
グレー系の色やトリヨン素材が人気
色の人気はシンプルなブラックやゴールドなどの定番色やグレー系の色味が人気となっています。
具体的には「エトゥープ」「エタン」「グリアスファルト」「クレ」「ベトン」などグレー系、白系の色味であれば高価買取が可能です。
素材に関しては、柔からめの自然素材「トリヨンクレマンス」や、目の細かい硬めの型押し素材「エプソン」などの人気が高い傾向にあります。
「シェーブル」「スイフト」などはやや人気が低く、買取査定においては値段がつきづらいです
全体的に相場もやや高騰傾向にある
ボリード全体の相場としてもやや高騰している傾向にあります。
コロナウイルスの世界的流行に伴い、エルメスの工房がストップしたり、外出を控えインターネットショッピングなどの需要が高まったことが主な要因となっています。
それによって二年前であれば買取価格20万円前後だったボリードが、現在では25万円で買取可能といった相場の高騰も起きているのです。
新品で入手困難な人気モデルだけでなく、古くなったボリードに関しても数年前よりは高く売れる相場となっています。
ボリードの具体的な買取相場について
ボリードの買取率はおよそ「25%-50%」くらいが目安となります。
古い品物になればなるほど値段がつきづらくなりますが、古いモデルでも最低10万円前後、2010年以降などの新しめのモデルであれば30万円以上が目安です。
ここからは具体的な弊社買取事例を参考にご紹介します。
人気ボリードの買取相場
小さめのサイズでグレー系の色味の品物であれば、70万円以上でお買取できるケースも多いです。
状態が良いこと、製造刻印が比較的新しめであることが条件ではありますが、上記のような人気の高いボリードは値落ちしづらいです。
人気が低めの色味であったり、通常のボリード以外のモデルですと、買取相場も下がり買取率50%以下となってしまう場合もあります。
同じような年式や状態であっても色によって最大20万円くらいの買取価格の差が出る点はご注意ください。
古いボリードの買取相場
古いボリードに関しては、状態によって大きく買取価格が異なります。
傷や汚れが多い(BCランク以下)と判断せざるを得ない場合には、買取価格は10万円〜15万円前後がお目安になります。
ですが上記例にもある素材が珍しいボリードに関しては、通常のレザーモデルよりも希少価値が高く、状態が多少悪くても値段はつきやすいです。
また「クシュベル」や「ヴァッシュ」など廃盤となった素材の場合、買取相場はかなり安めになってしまう傾向にあります。
ボリードを売却する際に注意すべき点
ボリードの査定に影響する評価ポイントを解説します。
実際にご売却になる前にチェックしておいて損はないかと思います。
ショルダーストラップの欠品は大きな減額対象に
ボリードはハンドバッグですが「ショルダーストラップ」が付属しているため2WAY利用できることが大きな特徴です。
同じエルメスでもバーキンはハンドバッグとしてしか使えませんが、ボリードはショルダーバッグとしても使える点は優れていると言えます。
そのため“ショルダーストラップがあるかないか”は査定で重要です
単体でも10万円程度で販売されていることもあり、ショルダーストラップを欠品してしまうと買取価格も10万円ほど下がってしまう傾向にあります。
ボリードを愛用していたがストラップは使っていなかったという場合でも、買取査定においては必ず揃えていただくことをおすすめします。
ボリード31より大きいサイズに付属するカデナとクロシェット
ボリードは31以上のサイズ(※ボリード1923の場合は25以上)から「カデナ」「クロシェット」が付属します。
この二つも査定対象となりますので、欠品してしまうと数万円の減額となってしまいますのでご注意ください。
古い品物ですと、クロシェットだけ残っていてもカデナが欠品してしまっている例なども見られますが、単体でのご評価とさせていただいてるため、どちらかだけでもあったほうがプラスとなります。
製造刻印が古いと高値がつきづらい傾向
ボリードに限らずエルメスの革製品はシリアル刻印によって製造年を判別することが可能です。
そのため古い品物になればなるほど買取相場は下がってしまう傾向にあります。
アルファベットが○で囲われているシリアル刻印が押されているボリードは最低でも25年以上前の品物となるため、高値がつきづらいです。
○のシリアル刻印以降の1997年〜2014年までは□、2015年以降はアルファベットのみのシリアル刻印となっています。
ボリードの場合、直近10年以内くらいのモデルであれば、比較的高値がつきやすいです。
まとめ
ボリードはエルメスの中でも非常に歴史が古く、定番アイテムとして高い人気があるモデルです。
同じエルメスのバーキンやケリーと比較するとやや買取率こそ下がるものの、他ブランドのバッグと比較すると圧倒的に高く売れるくらいのリセール率があります。
状態の良い品物でかつ人気の高い色や素材のモデルであれば、ほとんど値落ちしないくらいの買取価格でのご案内も可能です。
また、長年眠らせていた古くなったボリードも資産価値こそ減ってはいきますが、値段がつかないということはありません。
かなり古いモデルであっても、最低でも10万円前後くらいでお買取は可能ですし、希少な品物であれば思わぬ高値となるボリードもあります。
弊社が運営する「ファーストクラス」では、エルメス製品全般に非常に力を入れており、常に最新の相場を元に最適な買取価格でのご案内に努めております。
ご売却を検討されているボリードがあるという方は、お電話やLINEにて目安のご案内等もさせていただいておりますので、是非お気軽にご相談ください。
この記事を監修した人
代表取締役
小林嶺