ケリーアドの買取価格が高騰中!リアルな買取相場や高く売れるコツを解説
HERMES(エルメス)のケリーアドは、リュック型のケリーとして古くから製造されています。
あまり市場に流通しないことから、知る人ぞ知るアイテムで、そこまで買取価格も高くなかったですが、近年注目度が増し相場も上昇しています。
ここではファーストクラスの実際の買取実績に基づき、買取価格の目安の紹介や査定ポイントを解説します。
ケリー買取実績一覧|FIRST CLASS-ファーストクラス-
過去のケリーの買取実績はこちらからチェックしてみてください。
ケリーアドとは
アドは、エルメスのアイコンバッグ「ケリー(Kelly)」をベースとしたバックパックです。金具やクロアなど全体的なデザインはケリーを踏襲したものです。
エルメスでは「〜アド」と付くモデル(エールバッグアドなど)がバックパックですが、ハンドバッグなどに対してバックパックの人気アイテムは少ないです。
ケリーアドはエルメスでは希少なオールレザー製のリュックでもあります。
PMとGMの2サイズ展開
ケリーアドはPMとGMの2サイズ展開となっています。
ただし年代によって同じPMサイズでも若干仕様が異なっています。(古いアイテムは幅およそ20cm、現行品は22cmほどとなっています。)
また、大きさによって「ハンドルの有無」が変わります。GMサイズのケリーアドはハンドバッグのケリーと同じようにトップハンドルがついていて、PMサイズにはありません。
過去には珍しい素材も展開されていた
ケリーアドはエルメスのバッグの中でも、かなり古くから生産されていたモデルです。当社で確認できている範囲でも1995年くらいからはすでに生産されていました。
そのため、過去には「トワルアッシュ」「ヴィブラート」「ダルメシアン」といった珍しい素材のアイテムも展開されています。
「オーストリッチ」や「クロコ(ポロサス)」などもかなり希少ですが存在します。
通常のケリーよりも極めて生産数が少なく希少
ケリーアドは長い期間生産こそされていますが、流通数はかなり少ないです。
中古市場に流通している多くが90年代後半から2010年くらいのモデルで、最新の年式などが流通数することはほとんどありません。
そのため、いつ廃盤となってもおかしくないようなアイテムですが、細く長くは生産は続いていくのかなという印象です。
より小型のバックパック「ケリージャンプ」も新たに登場
2024年秋冬の新作とした登場した「ケリージャンプ」はケリーアドをより小型にしたようなアイテムです。
幅も15cmと小型でサイドにポケットがついているのが、ケリーアドとの違いです。
登場してすぐは話題となりましたが、ある程度流通数も増えてきたことから、相場自体はやや低調気味に推移しています。
現在においては、ケリーアドよりも圧倒的に生産されています。また、メンズ向けアイテム「アッカド」もフォルムは小型のケリーアドを彷彿とさせますが、こちらはショルダーバッグ(ボディバッグ)という違いがあります。
ケリーアドの買取相場について
ケリーアドは近年買取相場が大幅に上昇したアイテムです。
特にケリーアドと「ケリーダンス」は、ケリーと名のつくアイテムの中で特に高騰しています。
ケリーと名がつく不人気なモデルの一つだった過去
ケリーは定番で人気が高いですが、ケリーと名のつくアイテムが必ずしも人気かというとそうでもありません。
ケリーアドも数年前まではあまり人気がなく、買取相場が30万円前後が平均でした。
近年は海外を中心に需要が増えたことで、現行品がほとんど流通していないにも関わらず、買取相場も平均60万円前後くらいに高騰しています。
ブラックやゴールドなど定番カラーの相場が高騰
ケリーアドは古くから生産されていて、素材もフィヨルドやトリヨンクレマンス、トゴといったシボ革のものだけでなく、ヴォーシャモニーやボックスカーフといったスムースレザーのアイテムも多いです。
スムースレザーは発色が良いため、ケリーアドはレッドやブルー系など鮮やかなカラーの流通が多い傾向にあります。
いずれのアイテムも高騰はしていますが、中古市場ではシンプルなカラーの需要が高いため、「ブラック」「ゴールド」「エトゥープ」などのモデルは買取相場が極めて高いです。
ケリーアドを高く売るためのポイント
ケリーアドを売却するときに気をつけたいポイントを解説します。
付属品はあるものとないものがあるので注意
ケリーアドは少しややこしく、PMサイズにはカデナ・クロシェットが付属しませんが、なぜかGMサイズにだけは付属するという特徴があります。
通常のケリーと同様にカデナ・クロシェットは査定に大きく影響する付属品のため、ケリーアドGMの場合にはご注意ください。
そのほかの付属品は特にありませんので、新品や未使用といったコンディションでない限り、付属品はそこまで大きく金額に影響しません。
状態の良し悪しで大きく金額が変わる
ケリーアドは全体的に古いアイテムが多く、状態コンディションが金額に大きく影響します。
バックパックは通常のバッグよりも、手元から離れている分、擦れなども起こしやすく、使用感のあるものとそうでないものはわかりやすいです。
特にボックスカーフやヴォーシャモニーなどのスムースレザーは状態によって金額が大きく異なります。
ボックスカーフは近年ヴィンテージ品の需要も高くなっていて、ケリーアドの場合でも状態が極めて良好の場合、古いアイテムでも100万円前後でお買取可能なケースもあります。
しかし傷がつきやすい素材のため、使用感があるため半額以下となってしまうこともあります。
まとめ
ケリーアドはエルメスの中でも知る人ぞ知るアイテムの一つです。
ポテンシャルはあるものの生産数が少ないため、まだあまり認知されていない印象もあります。
ただそれでもSNSの時代でじわじわと注目が集まっていて、実際に買取相場もここ5年くらいで倍以上になっています。
眠らせているケリーアドは今かなり高く売れる相場となっています。
ケリーアドの売却を検討されている際には、ぜひお気軽にご相談ください。
この記事を監修した人
代表取締役
小林嶺