ミニケリーの買取価格はいくら?現行品もヴィンテージ品も実際の買取事例を交えて徹底解説
「HERMES(エルメス)」のミニケリーは、定価を大きく上回る金額で売却できるアイテムです。
流通数も少ない希少品のため、近年は大幅に買取相場が高騰しており、現行品「ミニケリー2」だけでなく、「ヴィンテージのミニケリー」の買取相場も倍くらいになりました。
ここでは現行品だけでなく、ヴィンテージ品の「ミニケリー(2WAYタイプ)」「ミニケリー(ショルダータイプ)」や、超希少な「ミニミニケリー」などモデル別の買取価格について、実際の買取事例も交えて詳しく解説しています。
ミニケリーは現行品とヴィンテージ品の二つを指す
エルメスでミニケリーという商品は現行品の「ミニケリー2」と、廃盤となった「ミニケリー」があります。
いずれも幅は20cm未満とかなり小さく、通常のケリー25よりもさらに小型です。
ケリーと名のつくアイテムには希少で人気の高いモデルが数多くありますが、その中でもトップクラスに人気のモデルです。
正規店で入手困難なミニケリー2
ミニケリー2は現行品としてエルメス正規店で販売されていますが、購入のハードルは極めて高いです。
通常のバーキンやケリー以上に人気のアイテムのため、購入実績のあるVIP顧客でないと定価での購入は難しいです。
正規店の定価を大きく上回る金額で流通
ミニケリー2の定価は以下となっています。(2025年12月現在)
| モデル/素材 | 税込定価 |
|---|---|
| ミニケリー2/エプソン | 1,551,000円 |
| ミニケリー2/シェーブル | 1,661,000円 |
| ミニケリー2/ボックスカーフ | 2,145,000円 |
| ミニケリー2タッチ/アリゲーター | 2,387,000円 |
いずれのモデルも中古市場では定価以上で流通していて、モデルにもよりますが、大体倍くらいの値段が販売相場です。
買取価格も定価以上で新品であれば200万円-300万円前後が買取相場となります。
エプソン素材のリセールバリューが高い
素材の展開は「エプソン」「シェーブル」が多く、他にも「ヴォーマダム」「ボックスカーフ」「タデラクト」や、各種エキゾチックレザーのアイテムもあります。
ケリーでも定番の「エプソン」が人気が高く、定価も安価なためリセールバリューがもっとも高いです。
シェーブルはやや柔らかめで発色の良い素材です。鮮やかのカラーのアイテムが多く素材の人気も若干低いため、少し買取価格が下がる傾向にあります。
ブラックやグレー系などが人気
カラーはシンプルなブラックやエトゥープ、ゴールドなどといった定番のカラーが人気があり、市場価格も高いです。
ミニケリーは小型のバッグのため、差し色になる鮮やかなカラーの展開も多く、色による金額差もかなり大きいです。
廃盤でも中古市場で人気があるヴィンテージミニケリー
ヴィンテージのミニケリーは1980年代〜2010年頃まで生産されていたアイテムです。
ミニケリー2と比較しよりクラシカルな印象となっており、もう廃盤となっているにも関わらず、中古市場での人気が極めて高いです。
当時の定価は今と比べるとかなり安価でしたが、現行品のミニケリー2ともほとんど変わらないくらいの相場を維持しています。
2WAYタイプとショルダータイプの二種類
ヴィンテージのミニケリーはトップハンドルと取り外し可能なショルダーストラップがついた2WAYタイプと、シンプルなショルダーのみの二種類があります。
2WAYタイプの方が人気が高く買取相場も高いです。
より希少で流通数の少ないミニミニケリー
かなり生産数が少ないことが予想され、流通数も極めて少ないですが、さらに小型の「ミニミニケリー」というアイテムも存在します。
幅が15cmと非常に小型のためバッグというよりはチャームというアイテムですが、通常のケリーがそのまま小さくなったようなデザインが人気のコレクターズアイテムです。
こちらも当時は定価30万円ほどだったことが予想されますが、200万円以上の価格に高騰しています。
ミニケリーの具体的な買取価格を解説
ミニケリーの実際の買取価格を、ファーストクラスの過去の実績を交えて解説します。
エルメスのバッグの中でもトップクラスに値段がつきやすいバッグで、相場も年々高騰しています。
基本的に定価で購入できたら、使っていても損しないバッグです。
ミニケリー2の買取価格は250万円以上
ミニケリーの買取価格は新品の場合「250万円-300万円前後」がおおよそ目安となります。
不人気のカラーや素材だと220万円くらい、ブラックなどの定番モデルであれば300万円を超えることもあります。
定価は150万円ほどで買取価格との差が大きいモデルです。
ヴィンテージのミニケリーは当時の定価を確実に超える
ヴィンテージのミニケリーはいずれのアイテムも希少性が高く、余程状態に難がない限り、当時の定価を下回ることはありません。
ただし先ほども説明したモデルの違いや素材やカラーでも大きく差が出ます。
定番のボックスカーフやクシュベルといった素材の外縫いモデルは値段がつきやすいですが、内縫いモデルのガリバー素材はやや買取相場が下がる傾向にあります。
2WAYタイプは平均買取価格200万円以上
トップハンドルの2WAYタイプのミニケリーは人気が高く買取相場も安定して200万円以上となる傾向にあります。
生産数はボックスカーフ素材が多く、より希少なクシュベル素材や、あまり流通していない鮮やかなカラーの方が高値が付くこともあります。
ブラックは定番で人気はありますが、相対的な流通数が多いため、状態が悪いと値段がつきづらい場合もあります。
同じ形でより小型のミニミニケリーも、2WAYタイプと相場は同じくです。
ショルダータイプは平均買取価格100万円前後
ショルダータイプは2WAYタイプと比較すると、買取相場が安いですが、当時の定価を考えると十分プレミア価格となっています。
現在の相場だとおおよそ70万円-120万円くらいの間が買取相場です。
2WAYタイプよりも年式が若干古い傾向にあり、レザー部分にひび割れなどが発生していると価格が下がってしまいます。
ミニケリーを少しでも高く売るポイント
ミニケリーはエルメスのバッグの中でも、特に高値が付くアイテムの一つです。
ですがその分ちょっとしたことで査定金額に大きく影響を及ぼします。ここではそうしたポイントを解説します。
ショルダーストラップの欠品は大きく減額
付属品が多いアイテムではありませんが、現行のミニケリー2とヴィンテージのミニケリー2WAYタイプには「ショルダーストラップ」が付属します。
ミニケリーに付属するショルダーストラップは、エルメスの一般的なものよりも小型の特別仕様となっていて、単体での価値も高いです。
替えが効かない付属品のため、欠品してしまうと大きく減額してしまいます。
モデルにもよりますが、最低でも20万円くらい下がってしまうケースが多いためご注意ください。
アイテムによってはCITESなどの有無も影響
ワシントン条約規制対象貨物の輸出許可証「CITES(サイテス)」は、「クロコ」「リザード」といったエキゾチックレザーのモデルに付属する場合があります。(※必ず付属する訳ではありません)
これは再度輸出する際、必要となる関係上、あると買取価格がアップする付属品です。
クロコのアイテムなどは特に高額なため、CITESがあるかどうかで数十万円以上金額が変わる場合があります。
エキゾチックレザーのモデルの売却の際には、CITESの有無も事前に確認していただくことをおすすめしております。
ヴィンテージ品は特にコンディションが重要
金額が高額なミニケリーの査定において、状態の評価は重要です。
特にヴィンテージのアイテムで、全くの未使用やほとんど使用感がないような状態が良好な場合、驚くような高値となることも多いです。
古い品物になればなるほど状態が汚いのが当たり前で、美品のものは流通数が低く、元々生産数の少ないヴィンテージのミニケリーの美品は極めて稀少です。
状態が悪くても当時の定価以上で売れるなど、買取相場が高いミニケリーですが、状態によって大きく差が出ることは事実です。
まとめ
人気モデル「ケリー」のさらに小型の希少モデル「ミニケリー」の買取価格の解説をしていきましたが、現行品のミニケリー2だけでなく、ヴィンテージのアイテムも同じくらい人気が高いという特徴が大きいです。
エルメスの品物は本体に製造年の刻印が押されているため、古くなるほど価値が下がるという傾向にありますが、ミニケリーに関しては古いモデルでも高く売ることができます。
ヴィンテージのアイテムも近年相場が上昇しているため、お手元にご売却を検討しているお品物がありましたら、ぜひお気軽にご相談いただけますと幸いです。
この記事を監修した人
代表取締役
小林嶺





