古いケリーと新しいケリーの金具の違いを解説!新型旧型金具の仕様で買取価格が変わる
「HERMES(エルメス)」のケリーは、バーキンと並び中古市場でもっとも人気の高いバッグとされています。
新品であれば常に定価以上で取引されていて、中古品でも価値が落ちづらくリセール率に優れています。
買取査定でのご評価には「サイズ」「色」「素材」などの組み合わせによって人気が変わり、買取価格も大きく変わってくる傾向にありますが、ケリーは製造年による金具の仕様の違いがより大きく影響します。
ここでは古いケリーでも値段が付きづらいモデルはどんな品物なのか。また古いケリーの具体的な買取価格についてもファーストクラスの事例を交えて解説しています。
ケリーの新型金具と旧型金具を知る
中古市場に流通しているケリーは大きく二種類があり、それは金具が新型か旧型かどうかです。
エルメス製品は細かくアップデートが繰り返されていて、年代によって仕様が異なる点は多く見られます。
ただこの金具の形状に関しては、使い勝手なども変わる大きなアップデートとして、それ以前のモデルとそれ以降のモデルでは大きく需要が変わってきます。
具体的にはショルダーストラップをつけるための金具が二又形状(V字形状)となっているか、そうでないかの違いです。
金具が切り替わった製造年
金具が切り替わった製造年などは正確には公表されていませんが、製造刻印が「□C刻印(1999年)や□D刻印(2000年)あたりから新型金具が確認されています。
そのため旧型金具のケリーは、少なくとも20年以上前の製造のモデルということが逆算されます。
ショルダーバッグとしての使い勝手が向上
金具の仕様に関しては、写真をご覧いただくのがわかりやすいかと思います。
旧型仕様だと、ショルダーストラップを取り付けて着用する場合、ハンドルの付け根の部分に直接取り付ける形となっています。
これによって付け根部分の片側に負荷がかかり、劣化などが起きやすい難点がありました。
新型仕様であればそれが解消され、180度自由にショルダーストラップが動く余裕があり、肩がけした際の着用感も改善されています。
ケリーの新型と旧型の買取価格の差について
具体的に金具の仕様によって、どれくらい買取価格が変わってくるのかという点について解説していきます。
実際のファーストクラスの買取事例を参考にしながら比較していきたいと思います。(※買取価格に関しては時期によって大きく変わってくるため、最新の買取価格としてはあまりご参考にならないようお願いいたします。)
高値が付きづらい旧型のヴィンテージケリー
旧型金具の仕様のモデルは、そもそも年代が古く、これらほとんどが1990年〜2000年までの間に製造されています。
ケリーの買取価格には、サイズ色素材が大きく影響しますが、旧型金具で小傷なども見られる中古品であれば買取価格は50万円前後が目安となってきます。
近年ではヴィンテージ品の人気も上昇し、相場自体は高騰しているものの、新型と比較するとどうしても天井が決まっている印象です。
新型金具の人気モデルは買取価格200万円超えも
反対に新型金具のモデルであれば、より高価でのお買取が可能となります。
多少使用感があっても100万円を超える金額でお買取できるケースもかなり多くなってきています。
特に近年人気の高い小型のケリーで、かつ人気の色や素材のモデルは中古品でもあっても200万円を超える金額でお買取できる品物もあります。
仮に製造年以外の色や素材が同じ条件であっても、新型と旧型の違いだけで30万円くらいは買取価格が変わってくる場合があります。
古いケリーを少しでも高く売るためのポイント
金具が旧型の古いケリーであっても、少しでも高く売るための査定ポイントを知っておいて損はありません。
実際に査定にどういったところが影響するのかという点を解説していますので、ご売却を検討されている際にはチェックしてみてください。
付属品は必ず全て揃えて売る
ケリーの査定においては、新型旧型問わず付属品が大きく影響します。
特に大きく影響するのが以下の付属品です。
- ショルダーストラップ
- カデナ(それに伴う鍵2本)
- クロシェット
これらは欠品していると数万円単位で減額となってしまうためご注意ください。
ショルダーストラップは10万円以上減額となるケースも
特にショルダーストラップは単体でも10万円程度の価値があります。
弊社ではショルダーストラップのみでのお買取もさせていただいているほど、単体でも価値が高く、ケリーの査定においても影響が大きいです。
実際にショルダーストラップが欠品していると再販時の売れ行きなどにも関わってくるため、必ず合わせてご売却することをおすすめします。
傷や状態が大きく査定に影響する
付属品以外の部分だと、状態の良し悪しが大きく影響するポイントです。特に古い品物の場合、中古市場に流通している品物のほとんどが「ある程度傷や汚れなどがある中古」の品物です。
そのため古い品物でも未使用品や極めて状態の良い場合には、思わぬ高値がつくこともあります。
レザー製品であれば、使用していない期間が長くなればなるほど、メンテナンスをしているかしていないかで状態に大きな差が出ます。
使っていない品物でも、レザーケアを怠らないことも価格を下げない上で重要となります。
最新の相場やトレンドを把握する
ケリーは金額が高価なためトレンドによって、買取相場がかなり変動する傾向にあります。
新品製品などと比較すると、古いモデルはそこまで大きく変動しませんが、今相場が高い時期なのかどうかは知っておいて損はないと思います。
近年は同じケリーでも人気モデルとそうでないモデルの金額差が大きくなっている傾向にあります。
ヴィンテージの品物も同じく「25cm、28cmモデルなど小型のサイズ」「ブラックやゴールド、グレー系のカラー」の人気が高く、それ以外のモデルは相場が安い状況となっています。
少しでも高くご売却をするのであれば、トレンド状況も把握することが重要です。
まとめ
今回はケリーの金具の仕様違いを中心に、旧型と新型でどれくらい買取価格が変わるのかという点を主に解説してきました。
ファーストクラスではエルメスのバーキンやケリーの買取に関わる様々なコラムを執筆していますので、宜しければその他の項目もチェックしてみてください。
またケリーの査定においては、常に国内市場だけでなく海外市場の相場状況もチェックし、最新の買取価格でのご案内を努めております。
実際の買取価格の目安等もお電話やLINEにてご案内しておりますので、お手元のケリーの買取価格が知りたいという方は是非お気軽にご相談ください。
この記事を監修した人
代表取締役
小林嶺