ボロボロの状態のケリーはいくらで買取できる?状態がBランク以下のケリー買取相場について
「HERMES(エルメス)」のケリーは数あるブランドバッグの中でも、極めて高額で売却できるバッグの一つです。
同ブランドのバーキンと並び、今でもブランドのアイコンモデルとして人気が高く、状態の良いケリーは定価以上でお買取できる品物も多数あります。
では、ボロボロのケリーは実際にいくらくらいで売却できるのか?という点を解説しています。
ファーストクラスの実際の買取実績を交えて、状態が悪いケリーの買取価格についてご紹介しています。
ボロボロの状態のケリーの買取価格について
ケリーの買取相場は「状態ランク」によって大きく変わってきます。
ファーストクラスの基準ではありますが、状態ランクの見分け方は以下を参考にしてみてください。
- Aランク:使用感がほぼない中古品
- ABランク:細かな傷はあるが 美品の中古品
- Bランク:傷や汚れが見られるがまだまだ使用可能な中古品
- BCランク:傷や汚れがかなり目立つ中古品
- Cランク:傷や汚れが激しく使用に差し支える中古品
“ボロボロ”という状態は主観によって変わりますが、ここでは「Bランク以下の評価となるケリー」の買取価格についてご紹介していきます。
ボロボロでも色や素材によって大きく買取相場が変わる
最初に知っておいていただきたい項目として、ケリーは「サイズ」「色」「素材」によって大きく買取相場が異なります。
その傾向はボロボロであっても変わりません。
人気の高い定番色のケリーや、需要の高い小型のケリーは、そのほかのモデルと比較しても、高値がつきやすい傾向にあります。
Bランクのケリーの買取相場目安
Bランクは“傷や汚れがある程度見られる品”が該当します。
古い品物や使用回数が多いケリーであれば、おおよそBランクに該当する場合が多いです。
Bランクの傷や汚れの目安
状態について補足しますと、Bランクに該当するのは以下のような傷がある場合です。
- 全体の小傷や小さな汚れ
- 角擦れやハンドルの小傷
- 金具の小傷
総合的なご評価ではありますが、上記のような傷が複数箇所で見られる場合にはBランクという評価となる可能性が高いです。
擦れ傷や汚れがより広範囲に及ぶと、BCランク以下となるケースが多いです。
Bランクのケリーは40万円-70万円前後でお買取可能
実際にファーストクラスでお買取させていただいたケリーはBランクの品物が非常に多い傾向にあります。
このランクのケリーの買取相場の目安はおおよそ「50万円〜70万円前後」となります。
年代やモデルによって相場は異なりますが、だいたい定価の半分以下くらいまでは下がってしまうと思ってください。
BCランク以下のケリーの買取目安
BCランクは“傷や汚れがかなり多い品”が該当します。
パッとみて状態が悪いと判断できるようなケリーに関しては、BCランクという評価になってしまう可能性が高いです。
BCランクの傷や汚れの目安
BCランクでは以下のような傷や汚れが見られるケースが多いです。
- 小傷や擦れ傷がかなり多い
- ハンドルが黒ずんだり汚れている
- 金具に傷や錆などが見られる
- バッグ内側にもシミや汚れが多い
上記項目が二つ以上重なってしまうとBCランクというご評価になる確率が非常に高いです。
BCランクのケリーは20万円〜50万円前後でお買取可能
実際にはBCランク以下のご評価になるケリーはそこまで多くありません。
よほど使い込んでしまった品物や、保管状態が悪く劣化してしまった品物などが主に該当します。
年式が新しいモデルであれば、50万円以上の買取価格がつくケースも考えられますが、BCランクのケリーは少なくとも20年前後前に製造されたモデルがほとんどです。
実際のお買取価格の目安としては「20万円〜50万円前後」くらいが目安となります。
BCランク以下になってしまうと、かなり値段がつきづらいと言えます。
状態が悪くても付属品の有無は重要
ケリーは付属品の有無が買取価格に大きく影響する傾向にあります。
特に「付属のショルダーストラップ」の有無は、10万円前後買取価格が安くなってしまうため注意してください。
買取価格が20万円〜30万円前後となってしまっているケリーはほとんどがストラップ無しの状態です。
「カデナ」や「クロシェット」なども買取相場に影響しますが、ストラップほどではありませんので、こちらはない場合でもそこまで影響はありません。
ケリー製造年によって仕様が異なる
ケリーは製造年によって仕様が異なり、現在でも細かな変更や微調整が繰り返されています。
買取相場に影響する大きな変更は2003年前後にあった、ショルダーストラップの取り付け金具デザインの変更です。
これを境に「旧金具のケリー」「新型金具のケリー」と区分されています。
新型金具となる2003年以降のケリーは高価買取
新型金具の品物は「製造が比較的新しい」ことが保証されていますし、同じ色や素材のモデルでも中古需要が高いです。
そのため比較的状態が悪い場合でも、新型金具であれば高値が付きやすい傾向にあります。
1990年以前のケリーには値段が付きづらい
ケリーはエルメスのバッグの中でも特に歴史が古く、1930年代に発表された「サック・ア・クロア」というモデルがケリーの元となっています。
1990年以前のケリーはショルダーストラップが元々ついていないなど、今とデザインが若干異なる箇所が多く、買取査定では高値がつきづらいです。
博物館目線でいうと価値の高い品物のようにも感じますが、1990年以前の製造となる古いケリーは買取価格が10万円前後となってしまう可能性があります。
まとめ
ケリーは現在でも非常に人気が高く、エルメスの製品の中でもとても入手しづらいバッグとしても知られています。
そのため中古品の需要も高く、ボロボロの状態でも高くお買取することが可能です。
ファーストクラスでは国内市場だけでなく、海外への販路にも強く、他の買取店に需要がないから安く買い叩かれるようなケリーでも、最新の相場に基づき正しく査定することが可能性です。
“昔購入して今は使わなくなったケリー”
“母や祖母から譲り受けたヴィンテージのケリー”
こうした品物でも、エルメスの買取相場が今だからこそ、思わぬ高値でお買取できるケースも増えてきています。
ご売却を検討されている場合には、是非お気軽にご相談ください。
この記事を監修した人
代表取締役
小林嶺