希少なリザード素材のバーキンの買取価格や高く売るためのポイントを徹底解説
「HERMES(エルメス)」のバーキンには通常のレザーだけでなく、希少なエキゾチックレザーを使用したアイテムがあります。
その中でもリザード素材のバーキンは生産数が少なく中古市場での価値も高いため、もっともリセールバリューが高い素材の一つに数えられます。
ここではバーキンリザードの具体的な買取価格の紹介や、高く売るための査定ポイントを専門家の目線で解説しています。
バーキンリザードとは
バーキンに使われるエキゾチックレザーは「クロコ(ワニ革)」「オーストリッチ(ダチョウ革)」「リザード(トカゲ革)」の三種類です。
バーキンリザードは他の二つと比較し、圧倒的に生産数も少なく、市場に流通している数も少ないです。
また、バーキン25での展開がほとんど(市場に流通している90%以上は25サイズ)で、大きな一枚革を確保しづらいことが関係していると考えています。
バーキン以外でも大型のバッグでリザード素材が使われているものはありません。
エキゾチックレザーの中でもっとも希少
バーキンクロコやオーストと比較し、リザードは段違いに流通数が少ないです。実際にファーストクラスでお買取させていただいた事例もダントツで少ないです。
バーキンリザードでは2007年〜2012年くらいの製造刻印が多く、そのくらいの時期がもっとも生産されていたと推察できます。
ごく稀ですが最新刻印のものも流通していて、生産自体は継続されています。
近年はハンドルとクロア部分にのみエキゾチックレザーが使用された「バーキンタッチ」の生産が多く、バーキンタッチのリザードモデルも登場していて、オールリザードのバーキンはより希少価値が高まっています。
定価は安くても買取は高価
バーキンリザードは流通数が少ないため、定価の情報などもほとんど見つかりません。(※実際に現状の定価に関しては未確認となっております)
ただし大幅な改訂がされていなければ、エキゾチックレザーの中でもっとも安い定価となっています。
2020年くらいの時期、通常のバーキン25(トゴ)が120万円ほどの時代においては、バーキン25リザードは「170万円前後」バーキン25オーストが「200万円前後」バーキン25クロコが「500万円前後」くらいでした。(※こちらは現状正確なソースがなくご参考までに)
いずれにせよ定価が安いにも関わらず、オーストリッチよりも高い市場価格となっています。
バーキンリザードの具体的な買取価格
バーキンリザードは定価以上で売却できる可能性が高いアイテムです。
- 25サイズのアイテムがほとんど
- リザード素材も希少で人気が高い
特に大型のサイズでの展開がない分、安定して高値がつきやすいモデルといえます。
現状の相場ですと新品の買取では350万円ほど、中古品の場合は150万円-250万円くらいが大まかな目安です。
色によって金額が大きく変わる
バーキンリザードは生産数が少ないため、決してカラーバリエーションは多くありません。
人気の傾向としてはブラックがもっとも人気で、次いでグレー系や「フィセル」などのベージュ系、レッドやオレンジなど鮮やかなカラーは人気が低いです。
カラーによって100万円以上の金額差が出る場合もあります。
中古でも状態が良ければ定価以上
中古品でも昔買ったアイテムであれば、定価以上で売れる期待値は高いです。
実際に古い年代のバーキンでもここまで安定して高値がつくアイテムは、限定品などを除くとほぼありません。
中古品でも昔買ったアイテムであれば、定価以上で売れる期待値は高いです。
実際に古い年代のバーキンでもここまで安定して高値がつくアイテムは、限定品などを除くとほぼありません。
バーキン"オンブレ"はプレミア価格
バーキンリザードにはより希少な「バーキン オンブレ(リザードナチュラ)」というモデルがあります。(バーキンヒマラヤのリザードVer.みたいな位置付けです)
生産数もリザードよりもさらに希少で、市場では大幅なプレミア価格がついています。
一時期は新品1000万円近い高値で取引されていましたが、近年はやや落ち着き400万円-600万円の間くらいの買取価格になっています。
それでも大幅な定価以上のプレミア価格です。数あるバーキンの中でももっとも定価と買取価格の差が大きいモデルの一つです。
バーキンリザードを高く売るコツと査定ポイント
バーキンリザードは素材が特殊で繊細です。生産数が少ないことから色々と情報が少ないアイテムでもあります。
繊細で劣化しやすい素材
リザード素材は、通常のレザー、他のエキゾチックレザーと比較しても、劣化しやすい傾向にあります。
具体的には、
- 色焼けによる変色
- めくれや剥がれ
これらは他のどの素材よりも起こりやすいです。
鮮やかな色ほど色焼けした部分とのコントラストが強く出てしまうため、そうなってしまうと使用感は少なくとも買取価格は大きく下がります。
完全に紫外線が遮光されているような場所で保管していないと日焼けのリスクが大きくなります。
めくれや剥がれは凹凸の少ない通常のレザーには起こりにくく、クロコやオーストよりも鱗(斑)が細かいリザードは、擦れやあたりがあるとそのまま剥がれてしまうこともあります。
あらゆる観点から、劣化しやすい素材ではあるため、状態によって金額差が出やすいです。
カデナやクロシェットも特別仕様で価値が高い
付属品のカデナやクロシェットもリザード素材の特別仕様となっています。
カデナにもリザード素材が巻かれており、単体での価値も高いため、欠品してしまうと10万円以上の大幅なマイナスとなります。
中古バーキンの場合は、この二つの付属品さえあれば減額となることはありません。
まとめ
バーキンリザードは、バーキンの中でも特に高値がつきやすいアイテムです。
比較的状態が良ければ、例え古いアイテムでも当時購入した金額以下にはなりづらいです。
エキゾチックレザーは通常のトゴやトリヨンクレマンスなどのレザー素材と比較し、定価が高価であるためリセールバリューが低い傾向にありますが、リザードだけは定価以上となる可能性が高いです。
ファーストクラスでは新品バーキンだけでなく、中古品の珍しいバーキンなどにも力を入れています。ご売却を検討されるお品物がございましたら、お気軽にご相談いただけますと幸いです。
この記事を監修した人
代表取締役
小林嶺






