オーストリッチのバーキンの買取相場はいくら?実際の買取事例を交えて徹底解説
「HERMES(エルメス)」バーキンのオーストリッチ素材のモデルは、希少なバーキンの一つです。
オーストリッチは「リザード」「クロコ」と並びエキゾチックレザーといって、通常のレザーモデルより高額なモデルとなります。
ただエルメスでも古くから用いられている素材のため、中古品の流通量もそれなりに多く、高値がつきやすい品とそうでない品の差も大きいです。
ここでは「バーキン オーストリッチ」の買取価格や今の相場状況に関して、実際の弊社買取事例を参考にご紹介します。
バーキンのオーストリッチ素材モデルの人気傾向
バーキンオーストリッチは「クイルマーク」と呼ばれる羽毛を抜いた箇所の斑紋が独特で、通常のレザーと異なる雰囲気から特別なバーキンとして支持されています。
オーストリッチ素材であっても、基本的な人気の傾向は通常レザーのバーキンと同じです。
しかしオーストリッチ素材でしか展開していない色なども多いため、そうした箇所についてまずは解説していきます。
小さめのサイズが人気
バーキンオーストリッチは通常のバーキンと同じサイズ展開です。
人気の傾向は「バーキン25>バーキン30>バーキン35」と、小さい順に買取相場も高くなっています。
- バーキン25オースト:中古買取相場150万円前後
- バーキン30オースト:中古買取相場120万円前後
- バーキン35オースト:中古買取相場100万円前後
オーストリッチのバーキンは2000年-2010年製造くらいの品物が多く流通しているため、バーキン30であれば高値でお買取できる一方、バーキン35だと買取相場は下がってしまいます。
グレー系や薄ピンクなどの人気が高い
オーストリッチは色のバリエーションが通常レザーほど多くはありません。
バーキン30の中古Aランク品だと仮定して、色別の買取相場と人気について以下の表にまとめました。
カラー名称 | 人気 | 買取価格目安 |
---|---|---|
チェスナッツ | ☆☆ | 120万円前後 |
ナチュラル | ☆ | 110万円前後 |
オレンジ | ☆ | 100万円前後 |
ブラック | ☆☆☆☆ | 160万円前後 |
パルシュマン | ☆☆☆ | 140万円前後 |
トゥルティエールグレー | ☆☆☆ | 140万円前後 |
ムース | ☆☆☆☆ | 150万円前後 |
フューシャピンク | ☆☆☆ | 140万円前後 |
テリキュート | ☆☆☆☆☆ | 200万円前後 |
オーストリッチで多く展開されているのがベージュ系のカラーです。
「チェスナッツ」や「ナチュラル」は古くからオーストリッチ素材の定番カラーとなっていて、ブラックを基準とすると買取相場は安めな傾向です。
反対にグレー系やクリームベージュ系のカラーであれば買取相場も高く、オーストリッチでしか展開していない「テリキュート」は今もっとも人気の色となっています。
バーキンオーストリッチの具体的な買取相場について
オーストリッチのバーキンに関しては、通常レザーのバーキンより少し買取相場が高いくらいなお目安です。
ですが、通常レザーの中でも「エトゥープ」「エタン」「ブラック」など、より定番で人気が高いモデルと比較すると、定価はオーストリッチの方が高いですが、通常レザーモデルの方が高くお買取できることも多いです。
オーストリッチの場合、安定して80万円以上でお買取できる品物が多い傾向にあります。
定番のオーストリッチバーキンの買取目安
中古品でもっとも流通数が多い「□C刻印(1999年製造)-□N刻印(2010年製造)」くらいの品物に関しては、だいたい買取価格100万円前後が基準となります。
バーキン30チェスナッツなどの定番品に関しては、そこから大きく上下することも少ないです。
ABランク→Bランクといったように、状態ランクが一つ下がるごとにマイナス20万円-30万円くらいがお目安となり、状態の評価によっても金額は大きく変わります。
オーストリッチの相場の動向について
オーストリッチの買取相場に関しては、やや上昇しているといった印象です。
数年前であれば、通常レザー素材とオーストリッチではほぼ変わらない買取相場でした。
特にチェスナッツやベージュ系の色は人気が低く、買取価格の上限が100万円くらいでしたので、その時と比較すると20万円前後アップしています。
新品でも定価以上でのお買取は難しい
オーストリッチの素材に関しては、極めて人気の高い一部アイテムを除き、ほとんどが定価以下でのお買取となってしまいます。
新品に関しては、現在オーストリッチのバーキンの定価は以下となっています。
サイズ | 税込定価 |
---|---|
バーキン25/オーストリッチ | 2,508,000円 |
バーキン30/オーストリッチ | 3,025,000円 |
バーキン35/オーストリッチ | 3,597,000円 |
※定価の情報は最新でない場合がございます
かなり定価も上昇してきていて、トゴやエプソンといった通常レザーモデルの倍くらいになっています。
それもあって、オーストリッチのバーキンは定価以上のご提示が難しい場合が多いです。
定価の上昇などに伴い中古品の相場はやや高騰していますが、定価に対する買取率はかなり低めとなっています。
オーストリッチのバーキンの査定ポイント
オーストリッチのバーキンは特別なエキゾチックレザーを用いているため、メンテナンスなどは正規店や専門業者に依頼する必要があります。
買取査定においては、どんなに状態が悪い品物でも、自分でお手入れはせず現状のままで査定させていただくことをおすすめします。
金額に影響する査定ポイントは以下となりますので、チェックしてみてください。
持ち手の変色は大幅な減額
オーストリッチのバーキンで多いのは持ち手が変色しているケースです。
バーキンの査定において、持ち手が変色している品に関しては、大幅な減額となります。
状態ランクはBランク以下のご評価となってしまうため、持ち手が変色している場合は、買取価格70万円前後が目安となります。
傷や角スレの評価基準について
角スレなどの評価基準はおおよそ通常のバーキンと変わりません。
角が擦れてしまって、白くなっている場合には角スレありとしてご評価させていただきます。
オーストリッチは素材の特性上、クリルマークと呼ばれる斑紋の部分が立ち上がってきやすく表面がザラザラしてくることがあります。
それ自体はあまり問題がありませんが、斑紋が取れてしまったりしていると査定に影響するマイナスポイントとなります。
まとめ
オーストリッチのバーキンは、通常レザーの品物より高額なモデルです。
ですが買取査定においては、通常レザーのバーキンと買取価格はそこまで大きく変わらないケースもあります。
数年前と比較するとやや相場が高騰しつつはあるものの、オーストリッチだから買取相場が高いというほどではないというのが正直なところです。
ただ近年は定価の上昇がかなり大きいため、定価以上でお買取することが困難ですが、古い品物であればそれなりに高い利率で売れる傾向にあります。
オーストリッチのバーキンに関しても、最新の相場を元にお査定させていただいておりますので、ご売却を検討されている方はお気軽にご相談ください。
この記事を監修した人
代表取締役
小林嶺