パーソナルオーダーのバーキンの買取価格は?色や素材の組み合わせによって金額が大きく変わるため注意
「HERMES(エルメス)」には、バーキンやケリーといった人気バッグを自分の好みに仕立て上げる「パーソナルオーダー」というサービスがあります。
パーソナルオーダーでは自分好みの色や素材を指定でき、既製品にはないバイカラーのバーキンなどに仕立てることができます。
ただしオーダーするためにはエルメスの優良顧客として認められる必要があり、誰にでもオーダーできるわけではありません。
そのため、パーソナルオーダーのバーキンは二次流通の市場でも大変人気の高いアイテムとなっています。
ここではパーソナルオーダーバーキンの買取相場、売却する際の注意点を解説しています。
パーソナルオーダー品の希少性と市場価値
エルメスのパーソナルオーダー品は既製品と比較し、圧倒的に希少価値が高いです。
誰にでもオーダーできるわけではなく、エルメスの顧客のみがオーダーできるサービスのため、そもそもパーソナルオーダー品が中古市場に流通することが稀です。
オーダーするためには購入履歴が重要
パーソナルオーダーはエルメス顧客の中でも高いハードルをクリアしたVIP顧客にしか案内が来ません。
バーキンやケリーを過去に複数購入している顧客であっても、パーソナルオーダーの案内がもらえるとは限らず、むしろ地方店や海外店舗の方がパーソナルオーダーを案内されやすいという噂もあります。
これから新規でパーソナルオーダーをするというのはハードルが高く、昔からエルメスで定期的に購入しているVIP顧客のみが受けれるサービスと言っても良いでしょう。
希少価値が高く市場相場も高いパーソナルオーダー品
パーソナルオーダーの品物は、市場に流通すればほとんどが定価以上のプレミア価格で取引されます。
他ブランドにおいては、中古市場ではオーダーよりも既製品の方が安定して高値がつきやすい傾向にあるものの、エルメスに関しては既製品よりも価値が高いです。
一番の特徴としては「既製品にはない色使いが可能」という点で、一目でパーソナルオーダーとわかるバイカラーのアイテムなどの市場価値が高騰しています。
パーソナルオーダーが流通しているモデルについて
基本的にパーソナルオーダーされるアイテムは、ほとんどがバーキンかケリーです。
ピコタンロックやボリードなどその他のモデルのパーソナルオーダー品もあるにはありますが、オーダーする人が少ないことから中古市場に流通する数はかなり少ないです。
一般的に入手が難しいバーキンやケリー、ミニケリーやポシェットケリーなどのオーダー品が多い傾向にあります。
既製品でも価値が高いモデルに、より付加価値を生むのがパーソナルオーダー品と思っていただいて大丈夫です。
パーソナルオーダー品にのみ施される馬蹄マーク
パーソナルオーダーした品には全て馬蹄マークが刻印されます。
稀にバーキンやケリーで既製品としてバイカラーやトリコロールカラーのアイテムが展開されることがありますが、馬蹄マークがあるかどうかでオーダー品かどうか見分けることができます。
パーソナルオーダーのバーキンの買取価格について
具体的にパーソナルオーダーのバーキンがいくらでお買取できるのかという点を解説していきます。
結論から言うと、オーダー品の場合は「色」「素材」の組み合わせが既製品よりも豊富で、個々で大きく買取価格が変わってきます。
既製品のバーキンよりも買取相場が高い
パーソナルオーダー品を表す「馬蹄マーク」が入っているモデルに関しては、よっぽど色が奇抜、素材が不人気などでない限りは既製品よりも高くご評価することができます。
一般的には既製品よりも平均して20万円〜30万円前後、高くお買取できるケースが多いです。
色や素材の自由度が高く買取価格がピンキリ
パーソナルオーダーは好みに合わせて配色や素材を選ぶことができます。
通常のバーキンと同じく「モノトーン系」「トゴ・トリヨンクレマンス」、ケリーであれば同じく「モノトーン系」「エプソンやボックスカーフなど外縫い素材」などのオーダー品の方が買取相場も高いです。
例を挙げると、
バーキンサイズ:25
カラー:メインに「ブラック」、クロアとハンドルに「エトゥープ」
素材:トゴ
金具:ゴールド
このような組み合わせは非常に人気が高く買取相場が極めて高額です。
反対にブルーやレッドなど鮮やかなカラーをメインにしたモデルの場合、上記のような需要が高いカラーリングと比較すると買取価格が100万円以上下がることも考えられます。
定番カラーを用いたオーダー品の需要が高い
基本的にはエルメスの定番色とされている下記のようなカラーをメインにしたオーダー品の需要が高いです。
- ブラック
- エトゥープ
- エタン
- トゥルティエールグレー
- ゴールド
- クレ
これらは既製品の単色の場合でも、買取価格がかなり高額な部類のカラーですが、オーダー品は希少性が高くさらに付加価値を生みます。
あまりに奇抜なオーダー品は買取価格が下がる
パーソナルオーダーでは自由度が高く自分だけのバーキンを作ることができます。
そのためかなり奇抜な色の組み合わせの品物も中古市場に多数流通しています。
特に「ブルー系」「レッド系」「イエロー系」などをメインカラーとしたお品物は買取価格が下がってしまいます。
モノトーン系のオーダー品と比較し、100万円以上買取価格が変わることも珍しくありません。
オーダー品に高値が付くのはエルメスだけ
基本的に中古ブランド品の買取において、オーダー品は高く評価しづらい傾向にあります。
なぜなら個人向けのオーダー品は市場での人気が低く、既製品や定番アイテムの方が需要が高いことがほとんどだからです。
ただしエルメスのオーダー品に関してだけは、正攻法だと非常に購入のハードルが高く、ただでさえ敷居の高いバーキンやケリーのオーダー品は資産価値も高いです。
他ブランドの場合、既製品の方がオーダー品より高く評価できる場合がほとんどとなります。
パーソナルオーダー品を売却する際の注意点
パーソナルオーダーの品物を売却する際には以下の項目にご注意ください。
減額となるポイントについて
査定において減額となるポイントの大まかな項目は通常のバーキンやケリーと変わりません。
下記のをご参照いただければ、既製品のモデルに関して細かく解説しております。
それ以外でパーソナルオーダー固有の点について補足します。
イニシャル入りは査定でマイナス
オーダー品の場合、イニシャルを入れることが可能です。ですがイニシャルが入ってしまうと入っていない時と比較し査定は減額となってしまいます。
高価な品物になればなるほど減額の幅は大きくなりますが、おおよそそれだけ15万円〜50万円前後は買取価格が安くなる傾向にあります。
また、入れられる箇所の自由度も高く、目につく場所であればあるほど、ご評価としては下がってしまいます。
近年は通常のアルファベットだけでなく、エルメスに関連したマーク(スタンプ)を入れることもできます。固有のアルファベットイニシャルよりは馬のスタンプ、シェーヌダンクルのスタンプなどの方が中古市場では高くご評価することが可能です。
金具のカラーの人気について
既製品の場合、金具のカラーは「ゴールド」「シルバー」の二種類、稀に既製品でも「ローズゴールド」カラーが用いられるくらいです。
ただしオーダーの場合は、下記の豊富なバリエーションから選ぶことができます。
- ゴールド
- シルバー
- ローズゴールド
- シャンパンゴールド
- マットゴールド
- マットシルバー
珍しい金具のカラーは中古市場でも人気が高い傾向にはあるものの、マット系の金具のカラーは通常の光沢のあるタイプよりも人気は少し下がってしまいます。
定番で人気の高い「ゴールド」や、人気は高いが生産数の少ない「ローズゴールド」「シャンパンゴールド」などのカラーがオーダー品においても高値がつきやすいです。
エルメスに売ったことはバレる?
パーソナルオーダー品はオリジナリティが高いため、買取店に売却した際にエルメスにバレるのではないかと心配というご質問も多くいただきます。
結論からいうと我々買取店にはわかりません。
そもそもエルメス製品は個別のシリアルナンバーが刻印されており、エルメス側でアイテムごとの照会をすることは可能だと思います。
ただし売却したかどうかは、中古市場に流通しているのをエルメスが発見し初めてバレることになります。
確かにパーソナルオーダー品の珍しいカラーのバーキンやケリーは、エルメスの担当さんなどが見ればすぐにわかるかもしれませんが、それがたまたま目につく可能性は低いと思います。
ファーストクラスでは珍しいバーキンやケリーを主に海外メインでの販売や卸しをしております。100%大丈夫ですというご案内は致しかねますが、すぐにバレるということはなかなか考え難いのは事実です。
まとめ
今回は“パーソナルオーダー”のバーキンというかニッチなアイテムの買取について解説しています。
エルメスのVIP顧客の中でも限られた人にしかオーダーできないアイテムは中古市場でも高い価値があります。
昔のイニシャルが入っているような通常はお値段つきづらいアイテムにおいても、バーキンやケリーであれば驚くような高値がつく場合もございます。
パーソナルオーダーのアイテムはほぼ全て一点物となり、相場が不安定な品物でもあります。
ファーストクラスでは常に国内だけでなく海外マーケットの市場も調査し、珍しいバーキンやケリーにも力を入れてお買取しています。
買取価格はアイテムによって大きく変わってくるため、具体的な金額を知りたいという方は、お電話やLINEにてお気軽にご相談いただけますと幸いです。
この記事を監修した人
代表取締役
小林嶺