バーキンニロティカスとは

クロコの中でも定番で人気の高い「ニロティカス」は、やや大きめの斑が特徴の素材です。

最上位の「ポロサス」に次ぐ人気の高い素材で、中古市場でも人気の高いクロコとなっています。

ナイルクロコダイルのレザー

「ニロティカス（Niloticus）」はアフリカを原産とする「ナイルクロコダイル」のワニ革が使用されていることが名前の由来となります。

古くから皮革としての価値が高く、乱獲された結果、エジプトにいる個体は一度絶滅したこともあり、現在各国で保護対象となる稀少なクロコダイルです。

エルメスでは自社で養殖されたワニを使用して、バーキン等を生産されているとされています。

ニロティカスを示す特別な刻印

エルメスのエキゾチックレザー製品には、本体に素材固有の刻印が施される場合があります。

クロコ素材には、それぞれ三種類の刻印があり、ニロティカスは「‥（※画像参照）」となります。

バーキンニロティカスにおいては「HERMES PARIS MADE IN FRNACE」の右側に刻印されています。

ニロティカスの特徴

ニロティカスは大きめな斑模様の中に、一つ一つ穿孔と呼ばれる穴があるのが特徴です。写真でも若干わかりづらいですが、一つ一つの模様の中にドットのような点が見られます。

個体差はありますが、穿孔はポロサスとニロティカスにはあり、アリゲーターにはほぼ見られません。

見た目での判断はなかなか難しいですが、穿孔があって斑が大きめのクロコ素材がニロティカスとなります。

バーキンニロティカスの買取相場を解説

バーキンニロティカスは、三種あるクロコ素材で「ポロサス>ニロティカス>アリゲーター」という人気となっています。

ただし定価に関しては、ポロサスよりも安く設定されており、アリゲーターとは同額です。

そのためリセールバリューに優れたバーキンクロコとなっています。

現行品も多く生産されているため、製造が新しいアイテムほど高値でお買取することができます。

サイズ別の買取価格の目安

通常のバーキンと同じく、現在のトレンドだとサイズが小型のアイテムの方が高くお買取することが可能です。

製造年などによっても大きく金額が変わってきますが、おおまかな目安は以下となります。

※製造から10年ほど経過、中古ABランク相当

定価もサイズが大きくなるにつれ高くなるため、より小型のモデルほど高く売れる傾向にあります。

実際のファーストクラスの買取事例

ファーストクラスの実際のバーキンニロティカス買取事例となります。

クロコ素材のバーキンは、状態によって金額が大きく変わってくる傾向にありますが、人気の高いバーキン25やバーキン30のニロティカスのアイテムは安定して高値がつきやすい傾向にあります。

買取事例の詳細ページでは、各アイテムの状態に関して等も記載しているため、気になる方はチェックしてみてください。

ニロティカスを使用した最高峰ヒマラヤ素材

ニロティカスの中でも、染色されていない白い個体を使用した"バーキンヒマラヤ"という特別モデルがあります。

入手が極めて難しい幻のバーキンとされており、買取相場も通常のニロティカスよりもさらに高額となります。

バーキンニロティカスの定価以上でのお買取は難しい

近年エルメスは大幅な価格改定をしており、バーキンニロティカスの定価は現在「8,558,000円（バーキン30）」となっています。

クロコ素材のバーキン全般、定価が高く新品でも定価以上のお買取は難しい状況です。

プレミア価値が高いカラーやヒマラヤなどの特別モデルを除くと、定価から数百万円下回ってしまうアイテムがほとんどで、通常のトゴやトリヨンクレマンスなどのレザー製バーキンと比較すると、リセールバリューは下がってしまいます。

バーキンニロティカスの査定ポイント

バーキンニロティカスは、どんなに状態が悪くとも買取価格が100万円以上となるアイテムです。

金額が高価なため、ちょっとの差で金額が大きく変わってきます。そうした査定ポイントをまとめています。

繊細なニロティカス素材は状態の評価がシビア

ニロティカスを含むクロコ素材全般に共通することですが、通常のレザーよりも繊細で傷や汚れがつきやすいです。

素材の凹凸が激しい分、細かな角擦れや小傷もつきやすく目立ちやすいため、使ってうちに使用感が出やすく、状態によって査定金額に大きく変わってきます。

また「色焼けによる変色」や「雨など水分による染み」も定着しやすく、状態の評価に大きく関わります。

ファーストクラスでは状態をランクごとにご評価させていただいておりますが、バーキンニロティカスにおいて、ある程度年数が経ってしまっている場合には、状態が良い品物でも上記のような傷や汚れがないケースはほとんどありません。

状態の良い品物で「ABランク程度」のご評価となってしまうことが多く、状態の評価がシビアな傾向にあります。

付属品のカデナ、クロシェットが欠品すると大きく減額

バーキンニロティカスには通常のバーキンと同様、「カデナ」「クロシェット」といった付属品があり、これらが欠品すると大きく減額となります。

ニロティカス素材の場合、付属品にも同じレザーが用いられ、付属品単体での価値も通常レザーのアイテムより高いです。

全て欠品してしまうと30万円以上、査定が下がることもあるためご注意ください。

製造年が古くなってしまうと査定額が下がる

バーキンニロティカスは買取価格が通常のバーキンよりも高額です。

そのため、製造年の違いによる金額差も大きいです。

ニロティカス素材は2000年以降くらいから登場し、それまではアリゲーターかポロサスしかクロコ素材はありませんでした。

登場以降は安定して生産されており、やや製造の古いアイテムから現行のアイテムまで市場に幅広く流通しています。

ですが製造年が古い品物と新しい品物では、その他が同条件のモデルでも買取価格が200万円以上変わる可能性もあります。

バーキンは製造年が古くなればなるほど価値は下がっていくため、使わないバーキンニロティカスに関しては、早めの売却をおすすめします。

まとめ

バーキンニロティカスは中古市場でも人気が高く、中古でも高値がつきやすいアイテムです。

その分、付属品の有無や状態の評価によって金額が大きく変わる点も注意が必要です。

ファーストクラスではバーキンニロティカスをはじめとする、希少なエルメス製品に注力しています。

市場にあまり流通していないアイテムに関しても、最新の相場を熟知しお客様にご納得いただける金額のご提示を努めています。

LINEや電話にてお目安の買取価格のご案内もさせていただいております。

ぜひお気軽にご相談いただけますと幸いです。

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