バーキンポロサスはいくらで売れる?クロコ最上位素材のリアルな買取相場を解説
「HERMES(エルメス)」のバーキンでは通常のレザー素材以外にも、高級なクロコ素材などを用いたアイテムが展開されています。
クロコの中でも分類されており、その中でも最上位とされるのが「ポロサス」となっています。
ここではバーキンポロサスの具体的な買取価格や査定のポイントを解説しています。
実際にご売却を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
バーキンポロサスについて
エルメスで用いられるクロコ素材は三種類ですが、ポロサスはその中でも一番価格の高い設定の最上級素材と位置付けられています。
個体差はありますが「アリゲーター」「ニロティカス」と比較し、クロコの斑が小さく繊細であることが特徴となっており、もっとも生産数も少なく市場価値も高いです。
目が細かいことからスモールクロコと呼ばれる
東南アジアやオーストラリアに生息する「イリエワニ(別名:ソルトウォータークロコダイル)」のレザーが用いられるものを指します。イリエワニは気水域に生息していることが特徴で、オスは5mを超える世界最大級のクロコダイルです。
その反面、繊細な模様が特徴で皮革としての価値が極めて高いです。スモールクロコと呼ばれる種ですが、サイズではなくそうした模様の繊細さを指しているようです。
ポロサスを示す特別な刻印
エルメスの一部高級レザー製品には、本体に素材を示す刻印が施されています。
クロコ素材にはそれぞれ三種類の刻印があり、ポロサスは「∧(※画像参照)」となります。
バーキンの場合、金具の上の「HERMES PARIS MADE IN FRANCE」と印字されている右側に刻印されています。
バーキンポロサスの買取相場を解説
バーキンポロサスはクロコ素材の中で、もっとも高く買取可能です。
リセールバリューでの比較は、通常のレザー素材に劣りますが、単純な買取価格はポロサス素材のバーキンがもっとも高額となります。
傾向としては通常のバーキンと同じく、サイズや色の人気、製造年式によって金額は大きく変わってきます。
通常のバーキンの買取傾向はこちらのページで>>バーキン買取TOP
製造から10年以上経過している古めのアイテムに関しては、おおよそ200万円〜400万円ほど、新めのアイテムであれば300万円〜600万円くらいが中古品の買取相場となります。
実際のファーストクラスの買取事例
ここではファーストクラスの実際の買取事例をご紹介しています。
極めて珍しいアイテムのため、直近の事例としては決して多くはありませんが、買取価格の参考にしてみてください。
年式や状態によって買取価格が大きく変わってきます。
超高額なダイヤ入りポロサスのバーキン
バーキンには金具にK18素材を用いた特別なモデルが存在します。
これらはポロサス素材もしくは「ヒマラヤ(ニロティカスマット」でのみ生産されており、市場価値も高いです。
通常のバーキンポロサスと比較し、倍以上のお値段でお買取することが可能です。
古いバーキンに多く用いられている傾向
全体的な傾向として、クロコ素材の中でもポロサスは製造が古いアイテム、特に20年以上前のアイテムに多く用いられています。
現行品としても生産され続けていますが、定価が高額なこともあり、製造年が新しいクロコのバーキンはニロティカスやアリゲーターのアイテムが多いです。
そのため、クロコの中ではもっとも高値がつきやすい最高峰の素材ではありますが、製造年が古いアイテムが多いという理由から平均的な買取価格は安めです。
定価以上での買取は難しい
バーキンポロサスは、現在もっとも小型のバーキン25でも定価は800万円以上と高額です。
そのため、新品の場合でも定価以上でお買取できるケースはほとんどなく、数百万円下回ってしまうケースがほとんどです。
上記でもご紹介したダイヤ入りポロサスのアイテムなどプレミア価値が高く、当時定価が安かった時代に購入していたようなアイテムであれば、可能性はゼロではありませんが、基本的にバーキンポロサスは定価以上での売却は難しいです。
バーキンポロサスの査定ポイント
バーキンポロサスの買取価格は高額となりますが、付属品や状態の良し悪しによって金額が大きく変わる傾向にあります。
ここでは査定に影響する主要なポイントを解説しています。
金額に影響するカデナとクロシェットの有無
バーキンにはカデナとクロシェットが付属しています。ポロサスのバーキンの場合、カデナ部分にもクロコレザーが巻かれている特別仕様となっており、単体でも価値が高いです。
通常のレザーのバーキンにおいても、これらの付属品は査定に影響するポイントですが、金額が高価なバーキンポロサスの場合、数十万円単位で買取価格に影響します。
雨染みや色焼けなどが状態の判断基準となる
ポロサス素材は繊細で、通常の牛革などと比較し、ダメージを受けやすい特徴を持っています。
特に厄介なのが「雨染み」「色焼け」です。
ポロサス素材は雨に打たれると、すぐにうっすらと跡になってしまいます。
直接雨に打たれなくても湿気などによって発生することもあり、定着すると落とすことはほぼできません。
その反面、日焼けによる変色も起こしやすいです。
あまりご使用になられていない商品の場合でも、保存状態や経年によってこうした劣化を引き起こす場合があります。
通常のレザーバーキンと比較し、綺麗な状態を維持することが難しいですが、その分こうした汚れや劣化がない品物はより高くご評価することができます。
ちょっとした汚れや傷でもマイナスが大きい
上記した項目以外でも「角擦れ」「ハンドルの劣化」「金具の傷」といった通常のレザーバーキンと共通する査定ポイントもあります。
注意すべき点は、通常のバーキンよりも細かな傷による金額の下げ幅が大きいということです。
バーキンポロサスの査定においては、ちょっとの傷や汚れでも数十万円以上金額が変わってくる場合がございます。
ファーストクラスではLINEでのお査定などもおこなっておりますが、より細かな傷等のお写真などをいただいた方が、より正確なお査定が可能となっています。
まとめ
バーキンポロサスは稀少なバーキンとして中古市場で人気の高いアイテムです。
クロコの中でも最高峰の素材のため、他のクロコのバーキンの中でも一番高値でお買取できる傾向にあります。
ただし定価に対してのリセールバリューはクロコ素材は若干低く、新品でも定価以上で売却できるアイテムは少ないです。
また製造年や付属品の有無によっても、金額がかなり変わってくるため注意が必要です。
ファーストクラスでは様々なバーキンのお買取に注力しており、常に最新相場でお買取をしております。
ホームページ上でも多数買取事例を掲載しているため、興味がある方はチェックしてみてください。
この記事を監修した人
代表取締役
小林嶺