エルメスの「オータクロア（HAUT A COURROIES）」は大ヒットモデルであるバーキン（BIRKIN）の前身となったモデルです。バーキンよりもやや縦長のフォルムとなっていて、サイズ展開も28、32、40、50と異なるものとなっています。金具等も若干形状が異なり、現在でもバーキンとオータクロアどちらも生産しています。以前までオータクロアは知る人ぞ知るバーキンに似たモデルとして位置付けられていて、中古市場でも値落ちしづらいバーキンと比較し、オータクロアはかなり値段が付きづらい傾向にありました。しかし近年になってSNSなどで注目を集め、正規店での入手しづらさから買取価格も大幅に高騰しています。特に40サイズ50サイズといった男性が使えるオータクロアの人気は非常に高く、大型のモデルは定価がかなり高額になっているにも関わらず、定価以上やほぼ同等の買取価格をご案内できるケースもあります。それに伴い小さめのサイズや古めのモデルに関しても、以前と比較するとだいぶ買取相場が高騰している傾向にあります。オータクロアはランウェイ限定などの特別なモデルもあり、そういった品物は限定もののバーキンやケリーなどと同じくらいプレミア価格が付いているモデルも存在します。