シャネルのマトラッセチェーンショルダー今の買取相場はいくら?買取事例を交えて徹底解説
「CHANEL(シャネル)」の定番バッグといえばチェーンショルダーバッグです。
特に「マトラッセ」と呼ばれる格子模様のチェーンショルダーは、ヴィンテージ品から現行品にわたって極めて人気が高いモデルです。
また近年、買取相場も大幅に高騰していることから、古い品物でも高額で売却することができます。
ここではシャネルの「マトラッセチェーンショルダー」の今の買取相場や、高く買取できる品物の傾向について、実際の買取事例を交えて解説しています。
近年大幅に相場が高騰しているシャネルのバッグ
シャネルのバッグは全体的に買取相場が大きく高騰している傾向にあります。
金額としては三年前の倍程度、品物によってはそれ以上となっているモデルもあります。
ヴィンテージシャネルが軒並み高騰
理由としては“ヴィンテージシャネル”と呼ばれる古いシャネルのバッグや小物が、SNSなどを中心に急激に人気となったことが一つ挙げられます。
中古需要が大きく上がったことで、今までは値段がつきづらかったバッグなどの相場も大幅に高騰しています。
ただし、シャネルのバッグは古いものを合わせる種類が非常に多いです。
全て相場が高騰していることは間違いないものの、デザインによって買取相場も大幅に異なる傾向にあります。
定番のマトラッセチェーンショルダーは一番人気
その中でも、シャネルの定番である「マトラッセ チェーンショルダー」はもっとも人気が高いモデルです。
また、下記のように種類も豊富です。
- ダブルフラップ チェーンショルダー23、25(二重蓋ダブルチェーンタイプ、定番サイズ)
- ダブルフラップ チェーンショルダー30、34(二重蓋ダブルチェーンタイプ、通称:デカマト)
- シングルフラップ チェーンショルダー17、20(シングルチェーン、通称:ミニマト)
いずれも高い人気があり、上記の品物であればどれも買取相場が高いです。
定価も大幅に上昇している
相場が高騰している理由の一つには、人気以外に定価が上昇していることも関係しています。
30年以上前からほぼ形を変えずに製造され続けているチェーンショルダーですが、定価は時代とともに大きく上昇しています。
品名サイズ | 国内定価(2024年9月時点) |
クラシック スモールハンドバッグ(23cm) | 1,676,400円 |
クラシック ハンドバッグ(25cm) | 1,744,600円 |
クラシック ラージハンドバッグ(30cm) | 1,879,900円 |
クラシック マキシハンドバッグ(33cm) | 1,981,100円 |
※現在では「クラシック ハンドバッグ」という公式名称となっています。全てラムスキンもしくはキャビアスキンでの価格となります。
20年ほど前は「定価20万円程度」だったため、昔購入した方は驚くような金額となっています。
その金額でも新品が売れ続けている点から、シャネルのブランド価値がいかに高くなっているかが見受けられます。
それに連動して中古相場も上がっているため、より高額でのお買取が可能な状況となっています。
高く売れるチェーンショルダーバッグの傾向
シャネルのチェーンショルダーバッグはとにかく種類が多いため、デザインや仕様によって大きく買取相場が異なります。
一点一点全てのモデルをご紹介するのは不可能のため、実際に高くお買取できる「チェーンショルダーの傾向」について解説していきます。
素材によって人気が異なる
シャネルのチェーンショルダーは同じ形で素材違いの品物が多いです。
ヴィンテージから現行に続いている定番の素材は以下です。
- ラムスキン
- キャビアスキン(現在名称はグレインドカーフスキン)
- パテントレザー(エナメル)
- コットン
- ナイロン
この中では、キャビアスキンだけ極めて買取相場が高く、それに次いでラムスキンとなっています。
それ以外の素材に関しては、よほど状態が良い品物や、希少な品物で限り10万円以上の金額でお買取できるケースは少ないです。
マトラッセ、Vステッチ、マドモアゼルなどの柄違いについて
マトラッセ柄がもっとも流通数が多く定番となっているため、マトラッセチェーンショルダーという名称が一般化していますが、正確にはマトラッセ以外の柄も多いです。
- マトラッセ(ダイヤ型のステッチが入った柄。ダイヤモンドキルティングとも呼ばれる)
- シェブロン(V字型のステッチが入った柄。Vステッチとも呼ばれる)
- マドモアゼル(縦にストライプのようなステッチが入っている柄)
この辺りは定番のダブルフラップモデルでもラインナップされていて、ラインによる金額差はほとんどありません。
それ以外にも、ダブルフラップモデルこそありませんが「カンボンライン」「ニュートラベルライン」「チョコバー」といったラインでも、チェーンショルダーは展開されています。
これらに関しては、定番の型ではないチェーンショルダーとなるため、上記のような定番モデルと比較すると買取相場は下がる傾向にあります。
レアものチェーンショルダーも高額
定番の型以外でも、デザインが現在のトレンドにマッチしていて、希少なチェーンショルダーは高額で買取できるケースも多いです。
デザインによるご評価となるため、傾向などはお伝えづらいですが、金具にラインストーンが入っているモデルや、形が箱型に近いモデル、「籠(ストロー)」や「デニム」といった素材が使われているモデルなどが人気の傾向です。
珍しい品物だと必ずしも高額というわけではありませんが、ヴィンテージ品として人気の高いモデルは定番モデル以外でも買取相場がかなり上昇しています。
具体的な買取相場について
実際に具体的な買取価格については、デザインやモデルによってかなり幅が出てしまいますが、「古いラムスキンのチェーンショルダー」だと仮定すると、大まかな目安は下記となります。
状態 | 買取目安 |
---|---|
Aランク品 | 15万円〜40万円前後 |
Bランク品 | 5万円〜25万円前後 |
シャネルのチェーンショルダーというジャンルが全体的に買取相場が上がっているため、レザー製のモデルであれば最低でも5万円くらいが買取相場の目安となります。
定番モデルや人気の品物は30万円以上でお買取が可能
定番のダブルフラップモデルであれば、サイズ関係なく30万円以上でお買取できるケースが多いです。
ヴィンテージ品で状態が悪いラムスキンなどは難しいものの、キャビアスキンのモデルであったり、サイズが大きめのモデル、柄が珍しいモデルであれば30万円以上でお買取できる可能性もあります。
中古品でも購入した金額を上回るようなお買取金額のご提示なほど、シャネルのダブルフラップモデルの買取相場は高いです。
少し変わったヴィンテージのチェーンショルダーの買取事例について
もっとも定番のダブルフラップ以外のモデルでも、ラムスキンのヴィンテージ品であれば、10万円以上でお買取できるケースが多いです。
「ダイアナフラップ」や「パリ限定モデル」など、ここ数年で大幅に買取相場が高騰したモデルもあり、必ずしも定番モデルだけが高いというわけではありません。
これらのバッグ全てが、三年前であれば買取相場は半分くらいだったため、いかに金額が高騰していることがわかるかと思います。
チェーンショルダーバッグの査定ポイント
査定に影響するポイントは大きく分けて二つです。
- シリアルシール、ギャランティカードの有無
- 状態コンディション
これらはチェーンショルダーだけでなく、シャネルのお品物全般に共通して言えることとなります。
シリアルシールがない場合には減額となる可能性大
シャネルの品物はシールとカードに記載されているシリアルナンバーで正規品であることが証明されます。(※2021年に一部商品でシリアルシールは廃止されました)
この二つが揃って初めて効力を発揮すると言えますが、買取査定においては、バッグ本体に貼られているシールの方が重要となります。
モデルにもよりますが、チェーンショルダーの場合はシールがないと、3万円-5万円の減額となる可能性が高いです。
2016年に廃止された「ブティックシール(購入日と購入場所が記載)」と混同されますが、より重要なのがシリアルシールです。
チェーンショルダーの状態評価について
シャネルのチェーンショルダーには一般的な中古ブランドの評価基準になる、外見の擦れ傷や汚れ以外で重要なポイントがあります。
それは主にヴィンテージ品によく見られる内ポケットのベタつきです。
外見が綺麗な状態でも、保管状況によってはベタつきが発生してしまうことも多く、ベタつきがあるとこちらも5万円前後の減額となる可能性が高いです。
弊社ではベタつきがある品物はABランク以下のご評価となっておりますので、買取事例を参照していただく際にはご注意ください。
まとめ
シャネルのマトラッセ含むチェーンショルダーモデルは、近年買取価格が大幅に高騰しています。
ヴィンテージ品を含めると様々なデザインで登場していますが、人気の高い品物は当時の購入価格以上でお買取できるケースも多いです。
デザインやコンディション、相場動向によっても大きく金額が変わってくるため、買取実績をご参考にしていただり、より正確なお目安を知りたいという場合には、LINEやお電話にてお気軽にご相談いただけますと幸いです。
この記事を監修した人
代表取締役
小林嶺