買取価格が高いバーキンの傾向を解説

バーキンはモデルによって買取価格が大きく変わります。
主に「サイズ」「色」「素材」「年式」によって買取価格が決まり、サイズが同じで定価が同額の場合でも、中古市場で人気の高い色や素材ほど高値でのお買取が可能です。
大まかな人気の傾向としては、定番のカラーでかつ使いやすい素材であること、希少性の高いモデルであることが、高値がつきやすいポイントとなります。
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人気のカラー傾向について

バーキンはカラーバリエーションが豊富で、色によって買取価格が大きく変わる点は、シンプルで無地なデザインのエルメスならではの特徴です。
安定して高値がつきやすいのが「エルメスの定番色」とされる以下のようなカラー。
これらは流行り問わず、いつの時代でも需要が高く、ビビットなカラーなどと比較し買取相場が高い傾向にあります。
それ以外にも、下記のようなシンプルなカラーは、シーンを選ばず持てることで中古需要が高く、買取価格も高額となります。
- グレー系(トゥルティエールグレー・グリアスファルト・グラファイト・グリメイヤーなど)
- ホワイトベージュ系(クレ・ベトン・ナタ・トレンチなど)
- ダークブルー・グリーン系(ブルーニュイ・ブルーインディゴ・ヴェールシプレ・ヴェールアマンド)
反対に場面を選ぶ鮮やかなカラーや、好みが分かれる奇抜なカラーのバーキンは買取相場が安めとなっています。
稀にシックな定番色以外でも、流行によって相場が高騰する例もありますが、短期的に相場が高騰するだけのケースが多く、安定して高値がつきやすいとは言えないものが多いです。
現在「モーヴシルベストル」「ジョーヌプッサン」など、明るめのパステルカラーは高くご評価できるものもありますが、基本的にはシンプルなカラーの方が買取価格が高いというのが大まかな傾向となります。
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小さいサイズの方が買取価格が高い

バーキンのサイズは一般的に「25cm」「30cm」「35cm」の3サイズ展開となっています。(※40cm以上サイズは主にメンズ向けのバーキンとなり生産数が少ないです)
正規店の定価はサイズが大きいほど高くなりますが、中古市場では小さいサイズほど需要が多く買取価格も高いです。
ここ数年においては、特にバーキン25の人気が非常に高くなっており、新品の買取相場は200万円〜300万円前後と定価を大きく上回ります。
バーキン30も定番サイズとして人気を保っていますが、バーキン35になると需要が少なく平均の買取価格もかなり下がってきます。
買取相場がもっとも高いのがバーキン25、次いでバーキン30、一番安いのがバーキン35となっています。
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使いやすく傷がつきにくい素材が人気

バーキンはカラーと同じく素材の展開も豊富です。
現行品として生産されている素材だけでも、以下のバリエーションとなっています。
- ヴォークリスぺトゴ(トゴ)
- トリヨンクレマンス
- トリヨンノビーヨ
- シェーブル
- ヴォーエプソン(エプソン)
- ヴォースイフト(スイフト)
人気の傾向しては、トゴやトリヨンクレマンスのような目が粗く、柔らかめのカジュアルな素材の方が中古相場も高いです。
スムースレザーよりも目があるタイプの方が傷が付きにくく目立ちにくいことから需要が多いです。
また素材に関しては、廃盤となったものも多く、現行ではない素材のバーキンは買取相場が安めとなります。
中古市場には、「アルデンヌ」「クシュベル」「フィヨルド」などといった古い素材も多く流通していますが、現行素材と比較すると買取相場が下がる要因となってしまいます。
金具の色の違いによる金額差

バーキンは金具の色がゴールドとシルバーの二種類展開があります。(※近年はローズゴールドやシャンパンゴールドなども少数で生産されています)
生産数としては、ややシルバー金具のモデルの方が多い印象ですが、中古市場ではゴールド金具のバーキンの方が市場価格が高いです。
金額差はモデルによりますが、ゴールド金具のバーキンの方がシルバー金具より5万円〜10万円ほど高くお買取することが可能です。
製造年が新しいモデルほど高い
バーキンは本体にシリアルナンバーが刻印されており、刻印から製造年を判別することができます。
中古市場では製造が新しい品物であればあるほど買取相場が高くなります。
サイズや色、素材などの条件が全く同じでも、製造刻印が異なるだけで買取価格は変わってきます。
限定品や希少モデルはプレミア価格がついている品も多数

限定品のバーキンや、現在では生産されていない珍しい素材のモデルなどは、大幅なプレミア価格が付いている場合があります。
特に近年は珍しいバーキンの買取相場が大きく高騰している傾向にあり、数年前と比較して買取価格が倍以上になっているケースも多いです。
ファーストクラスでは、珍しいバーキンの買取事例も公開しているため、是非チェックしてみてください。
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買取価格に大きく影響する状態ランクの評価基準
上で解説した条件の他にも、バーキンの買取価格は「状態ランク」によって大きく変わります。
ファーストクラスでは、中古品のバーキンを「本体の傷や汚れ」「型崩れ」「臭い」など、様々な項目を総合的に判断し、下記の状態ランクとしてご評価しています。
- SAランク(未使用保管品・傷なし)
- Aランク(中古極美品・ほぼ傷なし)
- ABランク(中古美品・目立った傷なし)
- Bランク(中古品・傷や汚れ使用感あり)
- BCランク(中古品・傷や汚れかなりあり)
バーキンの場合、ランクが一つ下がるだけで20万円以上買取価格が下がるケースもあり、状態ランクのご評価は査定金額に大きな影響を与えます。
他のブランドバッグと比較し、中古バーキンは需要ありボロボロでも値段は付きますが、やはり綺麗な品物であればあるほど高く売れる傾向にあります。
状態ランクによる角スレの比較
判断基準は数多くありますが、もっともわかりやすい「角擦れ」についての参考例をご紹介します。
実際のお写真を参考にしてみてください。
Aランク相当

ほぼ傷や汚れがない状態が「Aランク」のご評価となります。
2〜3回程度のごくわずかな使用、かなり気を遣って丁寧にご使用していれば、Aランクのご評価となる可能性がありますが、一般的に何度も使用してしまうとAランクとご評価することは難しいかと思います。
ABランク相当

わずかに擦れ傷がある程度であれば、「ABランク」のご評価となるケースが多いです。角擦れ以外にもほとんど傷がないことが条件です。
大事にお使いになられていたバーキンであれば、古い品物でも十分可能なご評価となります。ファーストクラスでお買取させていただくバーキンはABランクのご評価が一番多いかと思います。
Bランク相当

このようにある程度使用感が目立つ印象になると「Bランク」以下のご評価となります。
角擦れや全体的な使用感で総合的にご評価させていただいておりますが、“一般的に傷や汚れが見られる品”はBランクとなってしまうことが多いです。
BCランク相当

角に擦れ傷が多く、バッグ本体の色が擦れて落ちてしまい白くなっています。
このように広範囲に擦れ傷や使用感が見られると、「BCランク」以下のご評価となるケースが多いです。ここまで来るとかなり中古需要が少なくなってくるため、バーキンといえど高値でお買取するのは難しい状態となります。
状態ランクごとの金額差の目安
大まかな目安にはなりますが、バーキンは状態ランクが一つ変わると買取価格が20万円以上変わります。
Aランクであれば買取価格が「120万円」のバーキンでも、BCランクになると60万円以下となります。
モデルや色ごとの詳しい買取価格については、ファーストクラスの買取事例をご参照していただくのがベストですが、状態ランクの表記にご注意ください。
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金額に影響する付属品を知る

バーキンの査定において、付属品の有無は買取価格に影響する要因となります。
難しいことはありませんので、買取査定をする前に以下のポイントにご注意ください。
カデナとクロシェットは減額対象となる
バーキンの査定で重要な付属品は「カデナ」「クロシェット」です。
これらが欠品してしまうと、5万円以上の減額対象となる場合があります。
またカデナに付属する鍵(※クロシェットの中に収納されている)は、カデナ一個に対して2本あります。カデナ本体・キー2本・クロシェットが揃い完品となります。
その他の付属品は査定に影響しません
本体以外の付属品「箱」「保存袋」「レインカバー」等は、基本的にファーストクラスでは査定対象外とさせていただいております。
ただし例外として新品としてご評価をする場合、限定品のバーキン等で付属品単体でも価値があると判断された場合には、この限りではありませんのでご注意ください。
一般的な中古バーキンの査定においては、カデナとクロシェット以外の付属品の欠品を理由に減額することはありませんのでご安心ください。
バーキンを少しでも高く売るためのポイント

ファーストクラスでは、お品物の状態やモデルを正確に判断し、最新の市況に基づいた金額でご案内させていただいております。
そのため、査定直前に金額をアップさせるというのは現実的としてほぼ不可能です。
ですが、少しでも高く売るための知識として今後知っておくと便利なポイントをご紹介できたらと思います。
年式が新しいうちに売却する
エルメスのレザー製品は、本体に刻印されているシリアルナンバーにより、いつ生産された品物か判別することができます。
そのためバーキンは年式が古くなればなるほど、買取価格が下がっていきます。
限定販売されたモデルなどでない限り、使わずに置いておいても製造年が古いというだけで買取相場は下がっていく傾向にあり、常に最新の製造刻印のモデルがもっとも買取価格の高いバーキンとなります。
サイズや色などが同条件のバーキンでも、直近3年以内に製造された品と、10年以上前に製造された品では100万円以上の差が出るケースもあり、投資として長年保管しておくことにはリスクがあります。
近年は定価も上昇しており、全体的なバーキンの相場は右肩上がりで高騰していますが、基本的には古くなればなるほど値段が落ちるというのは変わりません。
ゴミやホコリを取り除く
単純なことですが、査定前にゴミやホコリなどは取り除いておいていただくことがベストです。
実際には、その程度の汚れであれば、すぐに落とすことができる可能性が高く、状態のご評価に直接的に影響することは少ないです。
ですが私たちは査定の際、お品物をより丁寧に扱うよう心がけています。その場で汚れを取り除いたり、バッグが痛む可能性があることはいたしませんので、あくまで現状でのご評価をさせていただきます。
そのため、査定の段階で「落とせる汚れかどうか」は判別しづらいことが少なからずあります。
ご面倒ではありますが、事前に落とせる汚れは落としておいていただくことをおすすめいたします。
バーキンの買取価格が大きく高騰しています

バーキンは国内市場での人気だけでなく、全世界のトレンドによって買取相場が大きく変動します。
現状国内の中古バーキンは海外バイヤーの買い付けも多く、為替の動向なども相場に影響を与える状況となっていて、海外の市況をベースに相場が形成されている側面も大きいです。
ここ一年くらいの主な動きとして、人気の「バーキン25」「バーキン30」サイズ、特にエトゥープやブラック、ゴールドなどの定番色に関しては、過去一番高い相場となっています。
それに伴い中古品の相場も少しずつ上昇しているため、バーキンの買取相場自体はかなり高水準であることは間違いありません。
人気モデルとそうでないモデルの金額差が大きい
バーキンの買取相場に関しては、定価の上昇などもあり、長い期間で見ると全体的に右肩上がりの傾向にあります。
特にバーキン25の人気色は、新品買取価格が300万円以上に達するモデルも出ており、ここまで高くなったことは過去前例がありません。
ただしその反面で、バーキン25でも人気の低いカラーや素材となると、新品でも200万円ほどになるケースもあり、全体の相場が高くなった分、モデルによって金額差が大きくなっています。
この傾向は中古品でも共通していて、人気の高いサイズや色であれば、使っていても定価以上でお買取できる事例が増えつつありますが、色や素材によって大幅に下がるというケースも多いです。
長期的に見れば資産価値の高いバーキン
先にも述べましたが、バーキンは長期的に見ると安定して右肩上がりの傾向にあります。
定番モデルは製造刻印が古くなるリスクを考慮しなくてはなりませんが、限定品のモデルや希少なモデルは高騰し続けている品も多いです。
いずれにせよブランドバッグの中では、バーキン以上にリセール率に優れたモデルはありませんので、今後も高く売れる状況は変わらないと思われます。
パンデミック以降は中古相場も不安定になっており、金額の高いバーキンは相場の変動はかなり激しくなっています。
しかしそれでもバーキンのブランド価値は落ちていないと考えているため、その資産価値が暴落することは考え難いです。
ファーストクラスでは常に最新の相場情報を収集しています

ファーストクラスでは過去の実績だけでなく、様々な市場に目を通し現状の適正相場はいくらなのか、最大の買取価格はいくらなのかという点を追求しています。
相場が変動する以上、売却の最適なタイミングのご案内は難しいものの、その時々で最適な買取価格の提示を努めております。
ここでご紹介している買取実績だけではなく、より詳細の買取金額を知りたいという方は、是非お電話やLINEにてお気軽にご相談ください。