クロコのバーキンの買取価格を徹底解説!事前に知っておきたい相場の知識と査定ポイント

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「HERMES(エルメス)」の最高峰のバッグであるバーキンは素材によってグレードが異なります。

その中で最高峰に位置づけられる“クロコのバーキン”は、定価が最低でも500万円以上と高額ながら、より希少で価値の高いバーキンとなっています。

ここではクロコ素材のバーキンの買取価格や、高値が付きやすいモデルの傾向などを解説しています。

クロコのバーキンの売却を検討している場合には、是非参考にしてみてください。

FIRSTCLASS-ファーストクラス-のバーキン買取

バーキンクロコの買取傾向について

クロコのバーキンに関しても、基本的な買取傾向は通常のバーキンと大きく変わりありません。

  • 小型のバーキンが人気が高い
  • ブラックやグレー系、ベージュ系の人気が高い

この辺りの大まかな傾向はバーキン全てに共通して言えます。

クロコモデルだけにしか展開のない色や素材がありますので、そうした点なども詳しく補足していきます。

サイズによる買取価格の差

中古市場でも高額で流通しているクロコのバーキン
中古市場でも高額で流通しているクロコのバーキン

サイズに関しては、通常のバーキン同様に「バーキン25」「バーキン30」「バーキン35」がメインで展開されています。

近年の傾向としては、小型のバーキン25が高値が付きやすく、大きめのバーキン35は値段が付きづらいです。

状態が悪いと仮定しても「バーキン25であれば買取相場は最低250万円」となるのに対して「バーキン35であれば最低150万円」ほどとなります。

定価も小型のモデルの方が安くなるため、クロコモデルに関してもバーキン25がもっともリセール率が高いです。

色によって大きく買取相場が異なる

色の人気は買取相場に大きく影響するポイントです。

近年の傾向としてはブラックやグレー系のカラーなどの人気が高い一方で、鮮やかな色はやや人気が低めになっています。

買取相場が高いクロコの色

下記のモノトーン系のカラーは人気が高く、買取相場も高くなっています。

  • ブラック
  • ベトン
  • パールグレー
  • グラファイト
  • グリトゥルトゥリエール(トゥルティエールグレー)
  • オリーブ

また、鮮やかではありますが「ローズシェヘラザード」「フューシャピンク」などのピンク系の色味に関しては、クロコ素材では比較的人気が高いと言えます。

買取相場が安いクロコの色

また、下記のような古い年代のクロコのバーキンに多いカラーは、やや買取相場が安めの傾向にあります。

  • コルヴェール
  • オレンジポピー
  • アニスグリーン
  • ルージュ
  • ミール
  • ナチュラル
  • ショコラ

この辺りは中古品だと状態が良くても、300万円前後くらいが買取相場の上限となっています。

クロコ素材のランクや種類

通常の刻印とは別で素材刻印が押されている
通常の刻印とは別で素材刻印が押されている

エルメスで使用されるクロコ素材には以下の種類があります。

  • ポロサス(イリエワニ):∧
  • ニロティカス(ナイルワニ):・・
  • アリゲーター(ミシシッピワニ):□

同じワニ革ですが、それぞれに特徴があり、正面のHERMES PARISの刻印部分にそれぞれの種類を表す記号が押されています。

上の写真は「ポロサス」の刻印です。

定価も高くて買取相場も高いポロサス

クロコの中でも最高級のポロサス素材
クロコの中でも最高級のポロサス素材

中でも一番高額なのが「ポロサス」素材となっていて、他の二種と比較しポロサスのみ定価が高いですが、その分買取相場も一番高いです。

他と比較するとクロコの目の部分が小さく、スモールクロコとも呼ばれる人気素材です。

ニロティカスとアリゲーターに関しては定価が同額ですが、やや目が小さめのニロティカスの方が人気が高い傾向にあります。

細かな違いですが、高値が付きやすいクロコ素材の順番は「ポロサス>ニロティカス>アリゲーター」となっています。

シャインとマットの人気差について

クロコには艶消しと艶なしの二種類
クロコには艶消しと艶なしの二種類

クロコのバーキンには各素材「シャイン(リセ)」と呼ばれる光沢があるタイプの素材と「マット」と呼ばれる光沢がないタイプの二種類が存在します。

通常のアリゲーターとアリゲーターマットというように名称も分けられていますが、どなたでもひと目で判別はできるかと思います。

人気に関しては現在“どちらも大きく差がない状態となっています。

たまたま現在はイーブンくらいになっていますが、トレンドによって差が出ることも多いためご注意ください。

バーキンクロコの具体的な買取相場について

バーキンは全体的に高いリセール率のバッグです。

ですが、高額なクロコのバーキンは通常のレザー素材のバーキンと比較すると、ややリセール率が下がってしまう傾向にあります。

理由としては中古市場においては通常のレザー素材のモデルの方が需要が高いという点に尽きます。

クロコ素材のモデルの方が市場価格は高額なため、金額的には通常のバーキンよりも高い値段がつきますが、定価に対しての利率は下がってしまいます。

年代が新しい品物は300万円以上が目安

クロコのバーキンは同じ色や素材でも製造年によって買取価格が大きく変わります。

通常のバーキンにおいても製造年の新しさは査定に影響するポイントの一つですが、クロコのバーキンは価格帯が高いため製造年の違いによって100万円以上の差が付きます。

ある程度状態が良い(ABランク以上)だと仮定した場合、大体のお目安としては、

T刻印以降(2015年以降の製造)

  • バーキン25:350万円〜
  • バーキン30:300万円〜
  • バーキン35:250万円〜

新しめの製造のクロコのバーキンであれば300万円前後が目安となり、それ以下になるケースの方が少ないです。

□I刻印〜□R刻印(2005年〜2014年の製造)

  • バーキン25:300万円〜
  • バーキン30:250万円〜
  • バーキン35:200万円〜

あくまで目安にはなりますが、15年以上前の製造などそれ以上古い品物となるとかなり値段が付きづらくなってしまいます。

定価に対してのリセール率はおよそ40%くらいが平均的かと思います。

古い状態が悪い品物でも150万円以上が目安

2004年以前のお品物になると、やや古いバーキンとなってきます。

クロコに関してはかなり繊細な素材であるため、年数が経つと経年劣化によるひび割れなども起こりやすく、古いクロコのバーキンでAランク以上のご評価となる確率は非常に低いです。

実際に状態が悪い古めのバーキンに関しては、

  • バーキン25:〜250万円前後
  • バーキン30:〜200万円前後
  • バーキン35:〜150万円前後

色や素材などの条件によって異なりますが、大体上記の金額を上限としたお目安となります。


古いアイテムは内側がキャンバス仕様
古いアイテムは内側がキャンバス仕様

古いクロコのバーキンは内側がキャンバス素材となっているモデルが多く、現行品と仕様が異なる品に関しても買取相場が下がってしまう特徴です。

内側がキャンバス素材であれば、2003年以前くらいの製造の品であると覚えておいても良いかと思います。

特別なダイヤ入りモデルなどは高価買取可能

クロコの中でも、さらに希少な金具にK18素材を用いたバーキンも存在します。

これらは中古市場でもほぼ出回ることのないレアなアイテムとなっていて、製造が古い品物でもより高価でお買取することが可能です。

近年人気が高く買取相場が上昇しているバーキンタッチ

通常のレザー素材とクロコ素材が組み合わさったバーキンタッチ
通常のレザー素材とクロコ素材が組み合わさったバーキンタッチ

2018年に新作として登場した「バーキン タッチ」は、フラップとハンドルとベルト部分がクロコ素材となっていて、その他は通常のレザー素材が使われたモデルです。

いわゆる“クロコのバーキン”と違って、一部のみにクロコ素材が用いられているモデルとなりますが、近年非常に人気が高く、買取相場も上昇傾向にあります。

バーキンタッチは定価が250万円〜と全部クロコのバーキンの半額くらいです。ですが人気が高いため、買取率は通常のクロコだけのバーキンよりも高めな傾向です。

新品であれば、買取相場は300万円前後と定価以上でのお買取ができるモデルも多数あります。

クロコのバーキンは定価以上のお買取はほぼ不可

クロコのバーキンは現状の相場状況ですと、定価以上でのお買取はほぼ不可能となっています。

もっとも安いバーキン25(アリゲーターorニロティカス)に関しても、定価は560万円前後と非常に高額となっており、定価以上でお買取できるケースはパーソナルオーダー品など希少な品がほとんどとなっています。

新品でも定価の60%~80%の買取相場

クロコのバーキンは新品でも定価以下となるケースが多く、ブラックやグレー系などの人気色であっても定価以上でお買取できるモデルはほぼありません。

バーキン25(ブラック・ニロティカス・GLD金具・新品)などの人気のモデルに関しても、

  • 定価:6,391,000円
  • 買取相場:700万円前後

ギリギリ定価以上でお買取が可能という状況となっています。

その他鮮やかなカラーなどに関しては、人気のバーキン25であっても定価を100万円以上下回ってしまうこともあります。

バーキン30やバーキン35となってくるとさらに定価も高額になり、買取相場も下がります。

バーキンヒマラヤは定価以上でのお買取が可能

現状クロコのバーキンで確実に定価以上でお買取できるモデルが一つだけあります。

それは「バーキンヒマラヤ」というクロコの中でもさらにワンランク上とされる希少なバーキンです。

素材にはニロティカスマットを使用したモデルですが、染色されていない天然の白いワニ革を用いたバーキンヒマラヤは希少価値が高くプレミア価格が付いています。

バーキン25サイズでも定価800万円以上と通常のクロコ以上に高額なモデルですが、買取相場も1000万円以上となっています。

バーキンクロコを売る時の注意点

クロコのバーキンを売却する際の注意点を解説しています。

通常のバーキンと異なり高額なクロコのバーキンは、生産数も少なくどれも一点物のような扱いとなります。そのため少しの差が大きな買取価格の差を生むため注意が必要です。

付属品の有無は査定に大きく影響

バーキンの査定において重視される付属品は以下の二点です。

  • カデナ(鍵2本)
  • クロシェット

この二つは通常のバーキンでも数万円から最大10万円くらいの減額となる付属品です。

クロコのバーキンに関しては、表面にクロコ素材が巻かれた特別なカデナ、クロコのクロシェットが付属するため、通常のバーキンの付属品よりも一点の価値が高くなります。

欠品してしまうと少なくとも20万円以上の減額となってしまうため、必ず合わせて査定に出すことをおすすめします。

クロコ素材は修理が不可のため状態が重要

クロコのバーキンも基本的に状態の判断基準は通常のバーキンと同じです。

  • ハンドルのコパ割れ、黒ずみ、劣化
  • バッグ四隅の擦れ、汚れ、傷
  • 金具の擦れ、小傷
  • 内側の小傷汚れ、押し跡

これらを重点的に拝見し総合的に状態ランクとしてご評価しています。

特にクロコ素材は通常のレザーのようにメンテナンスが難しく、一度傷が付いてしまうと直したり回復したりすることができません。

そのため少しの傷や汚れなどが、査定に大きく影響する傾向にあります。

買取価格が高額な分相場の変動も激しい

クロコのバーキンは最低でも買取価格が200万円前後、平均しても300万円前後と非常に高額です。

そのため相場の変動が激しく、買取する時期によって数十万円以上の差が出ることも珍しくありません。

特に人気の高いモデルや、新しいモデル(製造刻印が新しい品)などは、時期によって大きく変わる傾向にありますので、実際にご売却を検討されている際には“相場が良いのか悪いのか”も気にかけていただけると良いかと思います。

現実的には相場が一番高い時を狙うというのは難しいですが、ファーストクラスでは現状の相場の良し悪しなどに関しても、お電話などで丁寧に説明することを心がけております。

バーキン全般に言えることですが、クロコのバーキンは特に相場によって買取価格が大きく変わるためご注意ください。

まとめ

クロコのバーキンは通常のレザーのバーキンよりも高くお買取できます。

しかし金額が高価な分、色や素材などの条件や状態の良し悪しや年式によって金額が大きく異なる傾向にあります。

そもそも流通数が少ないため、全てが一点もののような扱いとなり、より専門知識に長けたお店で査定することも重要です。

ファーストクラスではバーキンやケリーといったエルメス製品をより専門的に取り扱いしています。

クロコのバーキンなど相場の把握が難しいお品も、常にさまざまな市場での調査をし、最新相場でお買取することを努めております。

お電話やLINEなどからでもお目安の買取価格のご案内もしております。

手元にご売却を検討されているお品物がありましたら、是非お気軽にご相談ください。

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