ファーストクラスではエルメスのバーキンに特に力を入れて買取しています。
新品であれば定価以上で売却できることでも知られるバーキンですが、ボロボロの状態だといくらくらいで売れるのか解説しているところは少ないです。
なぜなら、多くの買取店にとって、ボロボロのバーキンは需要の低い品物だからです。
確かに私たち日本人にとって、いくら高級なバーキンとはいえボロボロの状態の中古品に何十万円も支払うというのは、イメージが湧きづらいと思います。
ですが世界的な人気があるバーキンは、海外および東南アジアなどの発展途上国でも絶大な人気があります。
状態が悪い品物でも国を跨げば需要が高く、海外にも販路を持つファーストクラスでは、ボロボロのバーキンでも高価買取対象の品なのです。
ここでは実際にボロボロのバーキンがいくらくらいで売れるのか?
という点を実際の買取事例を交えて解説しています。
バーキン買取TOP
バーキンのボロボロってどれくらいのランクのことを言うの?

状態の判断は見る人によって個人差があります。
人によっては“もう汚いから持てない”と思ってる品でも、人によっては“壊れていないんだから全然まだまだ使える”となったりするのが実情です。
ですが買取査定においては個人差があってはなりません。弊社では統一した基準として状態ランクをご評価させていただいております。
まずここで言う「バーキンのボロボロの状態」について定義しなくてはなりません。
状態評価はBCランク以下
弊社ではバーキンの実際の買取事例を公開しています。
バーキンにおいては、状態ランクは以下のようにご評価しております。
- Nランク:新品未使用
- SAランク:未使用品(刻印が古いなど)
- Aランク:中古品だがほぼ傷なし
- ABランク:小傷はあるが、全体的に美品の中古品
- Bランク:傷や使用感があるが、使用可能な中古品
- BCランク:傷や使用感がかなり多い中古品
- Cランク:破損していたり使用に難がある中古品
言葉での表現のためしっくりこない方もいるかと思いますが、追って解説いたします。
ここでのボロボロのバーキンというのは「BCランク」または「Cランク」のご評価となった品とします。
ボロボロの基準について
状態ランクの評価は総合的な観点から判断させていただいておりますが、BCランク以下となってしまうバーキンに関しては、主に以下の項目に該当する品です。
- 小傷が極めて多い
- 角がかなり擦れている
- ハンドルが黒ずんでいる
- 破損がある
これは一つでも該当してしまうとBCランク以下のご評価となります。
反対に以下のような傷は、それだけだとBCランク以下とは断言できません。
- 金具にかなり傷がある
- ハンドルに擦れ傷がある
- 型崩れしている
あくまで総合的なご評価になりますので、金具に傷がかなり多く、さらにハンドルに擦れ傷が見られる場合には「BCランク」とご評価させていただくことはあります。
ですが、それだけだと致命的な傷とは言えないものです。
金具に傷が多いが、その他は美品という場合には、現実的に「Bランク」もしくは「ABランク」程度のご評価となります。
ボロボロでもモデルによって買取価格は様々
ボロボロの状態だと大体買取相場はこれくらい
というご案内は正直難しいです。
バーキンは色や素材などモデルによって買取価格が大きく、例えボロボロの状態でもモデルによって大きな金額差が出ます。
上記はどちらもBCランクとご評価させていただいたお品物ですが、金額差が30万円あります。
これはサイズや色による人気の差です。
人気の型や色であれば60万円前後
このページ(バーキンの買取価格はどうやって決まる?査定金額に影響する4つのポイントを徹底解説)でもご紹介しているように、ボロボロの状態であっても、ブラックやエトゥープなど人気色であれば買取価格は高くなります。
あくまでお目安にはなりますが、人気色であれば以下の金額を目安にしてみてください。
- バーキン25(BCランク)の買取目安:70万円-90万円前後
- バーキン30(BCランク)の買取目安:50万円-70万円前後
- バーキン35(BCランク)の買取目安:40万円-50万円前後
人気の高いバーキン25やバーキン30であれば、高値がつきやすい反面、バーキン35は人気色でも50万円くらいが上限となります。
新しい製造刻印であればBCランクでも高く売れる
実際にお買取した例はかなり少なくなりますが、2015年(T刻印)以降の製造刻印でBCランクの品物は上記目安以上のお買取価格となります。
バーキンの査定においては、製造刻印は重要視される項目です。
状態ランクが同じでも、製造刻印の新しさによってこういった金額差が生まれてきます。
新しめのバーキンはBCランク以下の状態になるまで使い込む・・・というケースは正直あまり少ないかと思いますが、ボロボロになるまでの期間が短いほうが高値はつきやすい傾向にあります。
状態が悪いバーキンは直してから売った方がお得?

これに関しては、基本的に修理はしないほうが高くお買取できる可能性は高いです。
理由としては個人で修理店に持ち込むより、弊社のような買取店が自ら提携している修理先に依頼した方が費用が安いからです。
また修理が必要になるようなボロボロのバーキンに関しては、そういった修理費用も計算した上で金額提示させていただいています。
正規店メンテナンス内の修理はプラス
エルメス製品は正規店での修理やメンテナンスサポートを受けることができます。
エルメスで行う磨きなどに関しては、査定が下がることはありませんのでご安心ください。
また、ハンドルなどパーツの交換に関しても、正規店で行う分には何も問題ありません。
ただ修理する箇所によっては、製造刻印が消えてしまうなどもあるため、そういった場合のみ中古市場での価値は下がってしまうことがあります。
自らで修理や社外修理サービスは査定が落ちる可能性が高い
正規店以外の修理に関しては、品質にもよりますが、買取店の目線からみると「修理したことがわかってしまう」ケースがほとんどです。
そうなってしまうと、車などと同じで「修理歴のある中古品」という評価となってしまい、確実に買取価格が下がってしまいます。自分で修理する場合でも同様です。
綺麗に使用するためのメンテナンスの範囲であれば金額に影響しませんが、エルメス以外で手を加えてしまったバーキンに関してはより買取相場が下がってしまいます。
それでも買取できないということはありませが、金額等に関しましては修理の程度によってかなり大きく金額が変わってくるため、修理してしまったバーキンに関しては、直接お問い合わせご相談いただいた上でご売却いただくのがおすすめです。
ボロボロのバーキンでも高く買取できる理由

最後にボロボロのバーキンが高く買取できる理由について具体的に解説していきます。
状態が悪くても需要がある
そもそもですが、バーキンは状態がかなり悪い場合でも需要がないということはありません。
ブランド品の中古相場は元々の定価販売価格の影響も大きく、定価100万円以上するバーキンは、どんなにボロボロでも価値がゼロということは絶対にありません。
状態の悪いバーキンに関しては、正直国内での需要は低いです。
ですが、発展途上のアジア諸国であったり、エルメスの正規店がないような国においては、中古のバーキンの需要があります。
インターネットの普及によってそういった国での販売や流通が簡単になった現代では、ボロボロのバーキンを国内でも高くご評価することができます。
バーキンの価値は年々上昇している
バーキンの市場価値はここ十年くらいで大きく上昇しています。
十年前も入手しづらいバッグではありましたが、ここ数年はSNSなどの普及によって需要が大きく増えています。
それに伴い人気カラーなど特に入手しづらいモデルは、買取価格が定価のプラス100万円くらいとなるモデルも出てきています。
また、相場が上がっているのは新品だけでなく、中古バーキンに関しても同様で、どんなバーキンでも十年前より買取相場が安いバーキンは存在しません。
バーキン自体の価値が上がっていることから、以前よりも高くお買取できるようになっています。
まとめ
ボロボロの状態でもバーキンは高くお買取することが可能です。
全体的な傾向としては以下の三点を覚えておいていただければと思います。
- 古いバーキンでボロボロだと買取相場は30万円前後
- 人気モデルであればボロボロでも80万円以上での買取が可能
- 状態の悪いバーキンでも以前よりも買取相場が高くなっている
実際には、どこの箇所の状態が悪いのか、どんな風にボロボロなのかによっても買取相場が大きく変わってきます。
ボロボロのバーキンでも最新の買取相場に応じて金額提示させていただきますので、お手元にあるバーキンが売れるのか知りたい、どのくらい値段がつくのかだけでも知りたいという方はお気軽にご相談ください。